ことば2~4年(火曜日クラス)(2015/9/1)

福西です。秋学期の初回は、作文を書いてもらいました。(以下イニシャル順)

A君の作品

『なつやすみ』

なつやすみで、かいひんこうえんへ、いきました。

たかいジェットコースターみたいなやつにのりました!…

こわすぎてそのことしかおぼえていませんでしたとさ!…!

そしてぶれーきを、したらだめな、ところが、ありました。ぼくは、しにそうになりました。とまるときまえに人がいたからいそいでぶれーきを、しました。

おりたら、『ありがとうございます。』と、いってくれました。

またらい年いきたいとおいもいます。

 

『じゆうさくひん』

じゆうさくひんでふくろを、つくりました。

ぬうのがたいへんでおばあちゃんにおしえてもらいました。

そしたらちょっとむずかしかったけど、がんばってかんがえてみました。

そして、えをかくのが、むずかしくてちょっとしかえが、かけませんでした。

らい年はもっとおっきいふくろを、つくりたいです。

 

かぶとむし つのがかたくて つよそうだ

(ふくろの絵に寄せる俳句)

 

【コメント】
『なつやすみ』は、「こわすぎてそのことしかおぼえていませんでしたとさ!…!」が面白いですね。一方、折り目の正しい言葉がはさまっているところが、A君らしいです。『じゆうさくひん』は、裁縫を通して、おばあちゃんと心を通わせる様子が目に浮かぶようです。

 

E君の作品

『ふじさわからぼくんちにかえって』

ふじさわからぼくんちにかえってからいえのげんかんにクソでっかい虫かごがあったのだ。

ぼくが虫かごの中を見たら、国産カブトのメスが一たいしぼうしていた。

ぼくはカブトをうめた。

なんにもかんじなかった。

うめてから二かいのぼくのつくえをみたら、生きたオオクワのオスが小さい虫かごにとじこめられ、もがいていたのだ。きっとおとうさんがおいてくれたのだろう。

とてもうれしかった。

 

【コメント】
旅先から帰ってくると、色々な変化に気づくことがありますね。「なんにもかんじなかった」と「とてもうれしかった」とのコントラスト。「ふじさわ」と聞くと、去年E君がはじめてクラスで書いてくれた作文のことを思い出します。(>「カブト虫」

 

Hちゃんの作品

『恐竜はく物館』

恐竜はく物館に着きました。さいしょはおもしろくなかったけど、見ていたら、すこしずつおもしろくなってきたので楽しかったです。

おみやげ屋さんでわたしは、恐竜はく物館のメダルを買いました。

弟とお父さんだけ化せきほりに行ったのです。

その間にのこりの女子は、ポテトを食べて、フランクフルトもたべて、ジュースものみました。

「化石ほり、にはいけなかったけど、ポテトやフランクフルトやジュースをのめてよかったです。」

りょうへいたちがかえってきてそこをでました。

 

【コメント】
「さいしょはおもしろくなかったけど」という思いは、私にも経験があります。おみやげ屋さんでは、「欲しい!」と思って目につくもの、目につくものが、どれも高くて、プンプンとのことでした(笑)。家族の男女別行動が、女の子視点で書かれていることが、私は男兄弟で育ったので、新鮮に感じました。

 

M君の作品

『たぬきのおんがえし』

むかしむかしおじいさんの山たろうさんとおばあさんの山子さんがすんでいました。山たろうさんは山をかりに、山子さんは山たろうさんがとった山の木をとっていました。

ある日、雨がふりました。川の水がでてきてこうずいしていました。ちょうどきのうプールでおよぎたいといっていたので雨の水でおよぎました。

つぎの日、山たろうさんと山子さんはしごとをしていました。山たろうさんと山こさんがお昼ごはんをたべているとたかがやってきてお昼ごはんをたべてしまいました。山たろうさんと山子さんはしかたなく、しごとをはじめました。山たろうさんと山子さんは一口しかたべれなかったのでおなかがすいていましたが、しごとをしていました。ばんごはんのじかんになるといつもよりはやくかえってばんごはんをたべました。

つぎの日、おきて外へでてみるととてもいっぱい木がつんでいました。つぎの日やってるしょうたいをしろうとあさはやくおきました。みたら、たぬきがのこっている山の木をいっしょうけんめいきっていました。たぬきにこえをかけてもきづいてくれません。大きな声でよぶときずいてくれました。が、にげていきました。

でもとちゅうで立ち止まってうしろをみました。そのたぬきは山子さんが子供のころいつもあそんでいたたぬきだったのです。

山子さんはそのたぬきのことをしらない山たろうさんにおしえてあげました。山たろうさんはさいしょはびっくりしていましたが、たぬきとあそんでいる山子さんといっしょにあそびはじめました。

よるになってたぬきがかえると山子さんがたぬきとあそんでいたことをはなしました。きいたあと山たろうさんがいんしょうにのこったことは山子さんがたぬきのいえがくずれたからいえのしゅうりをしたことです。

山たろうさんはたぬきがおんがえしをしてくれたのだとおもいました。

 

【コメント】
創作でもいいよと言ったところ、M君は上のお話を作ってくれました。山たろうさんと山子さんという名前が頭に浮かんでからは、次々とシーンが思い浮かんできた様子でした。学校の教科書で読んだ『たぬきのいとぐるま』が下敷きにあったそうです。

 

Sちゃんの作品

『ほっかいどう』

夏休みにほっかいどうに行きました。

まずさいしょに「東春」ラーメンやに行きました。

さいしょにたべたのは鳥ラーメンをたべました。つぎにチャーハンをたべました。

そしておばあちゃんの家にかえりました。そして朝、ごはんをたべて、おん水プールが新しくできたのでプールに行きました。それは七日間もつづきました。

そのよる、ごはんをたべて、ねました。

朝おきると海に行くじゅんびをしていました。昼に海にかえって家にもどるといとこがいました。ごはんをたべてねて、朝おきてあそびました。

今どは古いプールにいとこと行きました。そこのプールはあさかったです。

家にかえったらいとこと、あそびました。

 

【コメント】
「それは七日間もつづきました。」というのが、Sちゃん節だなと感じました。Sちゃんの感じている繰り返しのリズム、夏休みらしい時間の流れ方に、私も思い出を喚起されました。ホッとするような、心が落ち着きます。