かず4年A

福西です。このクラスでまた、これが数学だと感得したことが一つあります。それは以下の問題を解いたときのことです。

「1」「2」「3」「4」「5」を1つずつ使って作ることのできる、5けたの数字は何個あるか?

Sちゃんは実際に手を動かして(帰納です!)、取っかかりを作ってくれました。

12345 12435 12453…

ここまで書いてみて、124を固定したものは、2通りであると気付きました。

そして、123** 124** 125** で、6通り。

132** 134** 135** で、6通り。
142** 143** 145** で、6通り。
152** 153** 154** で、6通り。

これで、1****は、6×4で24通りであると分かりました。(Sちゃんはすべて24個の組をすべて数字で書いていました)

ということは、同様に…

2**** で、24通り。
3**** で、24通り。
4**** で、24通り。
5**** で、24通り。

よって、24×5=120通りだと分かりました。

この、119でもなく121でもなく、120だと、ばっちり出るところに数学の醍醐味があります。しかもその一つの答をめぐっては、大人も子どもも対等です。そのことを伝えるまでもなく、Sちゃんは嬉しそうでした。

さらに5年生のH君、6年生のKu君、Ke君にも同じ問題をしたところ、次のように答えてくれました。

H君
前にした問題で、「1」「2」「3」が6通りだったので、
「1」「2」「3」×「4」で、24通り。
ということは「5」が加わって、24×5で120通りが答。
(以前の問題を応用して、帰納している点がえらいです)

Ku君
12345、12354、12435、12453、12534、12543なので、12***は6通り。
ということは、1****は24通り。
そして、2****、3****、4****、5****があるので、24×5=120通り。
(Ku君も、Sちゃんと同じ考え方に至っていました。お見事です)

Ke君
Ke「ああ、これって5!=5×4×3×2×1」
私「どうして5×4×・・・になるかも説明できるかな?」
Ke「それは、まず最初の位の数の選び方が5通り。次の位には、さっき1つ数を使ったので、4通り。次は3通り、2通り、1通りとなる。つまり5×4×3×2×1。最後の1は、書いても書かなくも計算の答は同じです」
私「その通り!」
(!(=階乗)を知っていることに、それこそびっくり(!)しました^^ お母さんに教わったそうです)

Sちゃんもさることながら、上の三人ともさすがです。