0604英語高校

浅野です。

Sさんはいつものように、文法の問題集から質問をしてくれました。”almost”がよくわからないということでした。確かにこの語はやっかいです。つい日本語で「ほとんど」と訳してしまいがちですが(実際辞書を引くとその訳が出ていますが)、日本語の「ほとんど」は副詞にも代名詞にもなれるのに対して、英語の”almost”はあくまでも副詞です。「ほとんどすべての学生が英語を勉強する(「ほとんど」は「すべて」あるいは「勉強する」を修飾する副詞)」とも言えますし、「学生のほとんどは英語を勉強する(「ほとんど」は主語になっているので名詞(代名詞)」とも言えます。しかし英語では前者を”Almost all the students study English.(”Almost”は”all”あるいは”study”を修飾する副詞)”と表現するのに対し、後者を”Most of the students study English.(”Most”は主語になっているので名詞(代名詞))”と表現します。このような区別を明確にするために、”almost”は「ほぼ」、”most”は「大部分」という日本語にすることを私は提案します。日本語の「ほとんど」は曖昧ですからね。

Yさんは”I have gone to New York a few days ago.”という文の誤りを訂正せよ、という問題について質問してくれました。どういう意味だと思うかを尋ねると、「私は数日間ニューヨークにいる。」という意味だと思うと答えてくれました。それならこの”ago”は何かと聞くと、「前」だと答えてくれました。そう、ここがおかしいわけですね。答えてくれた内容を英語にするなら”I have been in New York for a few days.”くらいでしょうか。”ago”を残すなら”I went to New York a few days ago.”です。公式風に言うなら”ago”は過去形で、”before”は完了形です。この例文の場合に”before”を使うなら、”I had gone to New York a few days before.”「私はその数日前にニューヨークに行ってしまっていた。」と過去完了形にするのが正式です。