0521英語高校

浅野です。

Sさんは学校の定期テストが近いということで、これまでに学習した文法事項のおさらいをしました。やはり「比較」の範囲が難しいようです。いろいろな表現がありますからね。

その中でも、no more thanなどのいくつかある紛らわしい表現に苦労していました。それぞれの違いをはっきりさせるために簡単な例文を見ましょう。

Aさん:I have no more than 10000 yen.
Bさん:I have not more than 10000 yen.
Cさん:I have no less than 10000 yen.
Dさん:I have not less than 10000 yen.

考え方のポイントは二つです。まず、”no”は「ゼロ」と考えます。これは比較表現に限らずそうです。Aさんは1万円よりゼロ円だけ多く持っていて、Cさんは1万円よりゼロ円だけ少なく持っています。つまり二人とも持っている金額は1万円です。それをAさんは多くないと思っていて、Cさんは少なくないと思っているのです。次に”not”は数学的な否定と考えます。more than 10000 yenは>10000なのでその否定は≦10000、逆にless than 10000は<10000なのでその否定は≧10000となります。そう、この4人の中ではDさんが一番お金を多く持っているのですね。訳はそれぞれ以下の通りです。

Aさん:私は1万円しか持っていない。
Bさん:私は多くとも1万円しか持っていない。
Cさん:私は1万円も持っている。
Dさん:私は少なくとも1万円は持っている。

Yさんは今日は問題集を進めてくれましたが、また難しい質問をしてくれました。文の要素(S, V, O, C)を指摘せよという問題で、”She does her hair by herself.”という文が出題されていました。そしてShe, does, her, hair by herselfの5箇所に線が引かれていて、それぞれの要素を指摘せよという問題でした。その分け方なら順にS, V, O1, O2, Mとなるとは思うのですが自信はないです。意味は「彼女は自分で髪の手入れをする。」といったところでしょう。これは5文型が万能ではないということを示す例文だと捉えたほうがよいかもしれません。