7/2 ことば(中1~中3)

岸本です。

今日は一人お休みのため、一対一のクラスでした。
最後のクラスで一人お休みしたのは残念ですが、新しく「始皇帝の臨終」を読みました。

この話は有名な始皇帝の死の際の遺言捏造問題のところを膨らませて書かれた物語で、特に死に際した始皇帝の様子が描かれています。

最初に聞いたところ、「難しくて感想がわからない」と指摘されたので、前回の始皇帝の解説に引き続き、内容について解説が必要なところを適宜説明しました。
そこから、「始皇帝がどういう人物だったのか?」という問題を考えてみました。
自分勝手、死を恐れている、病気のため弱っているなどの意見を出し、確認した後、それらをまとめました。
始皇帝は皇帝として強力なリーダーシップを発揮する反面、それゆえに周囲から疎んじられているような孤独な一面をもつ。また病気がちだったため、死を恐れ、死に際してはこれまでの行いを後悔しているような情けない一面を呈する。
こうしたことを二人で議論をしながら、導き出したのです。

今回はいつもと違って、感想が分からない状態から一つの問題を提起して、議論しながら結論を考えてみました。
なんだかソクラテスの「問答法」を想起しますが、違うのは私がソクラテスではない、つまり導かれる答えが私にもわからない点でしょう。
答えを導くのはあくまでも生徒なのです。