0114 数学高校

浅野です。

Kさんは自分がどこまで理解できているかをはっきりさせるというスタイルが定着してきました。今回は微分の範囲を指定していたところ、質問を用意してくれていました。増減表をもとにグラフをかく作業について、一段階ずついっしょに考えました。

そうして小テストをすると、かなりよいところまではできていましたが、あと一歩のところで間違っていることが多かったです。一度きちんと理解したつもりでも実は曖昧な理解だったという体験は誰でもしたことがあると思います。大事なのはそのとき曖昧だったところをもう一度自分で反復することです。次回も同じ範囲で小テストをするので、復習をして質問を用意してくれているとスムーズに進むと思います。前回から引き続いた三角比・三角関数の小テストは宿題にしておきました。そちらのほうもコツを忘れないうちに取り組んでもらえるとよいです。

Sさんは学校で受験した模擬試験をうまく活用しています。

模擬試験をうまく活用するとはつまり間違い直しをすることです。多くの人が模擬試験の結果の数字を一生懸命眺める一方で、間違い直しを丁寧にする人は意外に少ないです。それはあまりにもったいないです。

Sさんは間違い直しを進める中で、確率の分野がやや苦手だと気づきました。そういうことなら近いうちに確率の分野の問題を集めたドリルを作って渡します。今回も例によって「この自分の考え方のどこがだめですか?」という質問を受けました。「こういう場合を重複して数えているのではないか」と私が答えると納得してくれました。特に確率の分野ではそうした対話をすることが重要です。確率には国語に近い側面があります。

Aさんは今年初めての顔合わせとなりました。変わらず元気そうでしたし、数学においても順調なようです。三角関数を昨年から引き続き学習しているとのことです。その順調さの秘訣はそれまでに習ったことをしっかりと理解していることにあると思います。特に三角関数の合成や積和、和積の変換などは一見ややこしく感じられてもすべて加法定理の応用に過ぎないので、加法定理さえしっかり理解していればあまり苦労しません。