【最新情報】『ギリシア・ローマの歴史を読む』クラス“ Myth, Memory and History ”

『ギリシア・ローマの歴史を読む」クラス担当の大野普希先生から、今学期のテキスト進み具合や内容について、最新情報が届きました!

クラスでは、受講生の質問に応えながら、英文法および内容的な解説を先生がじっくりして下さいます。
途中参加歓迎ですので、ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい!
オンライン対応・体験参加も可能です。

4月から、モーゼス・フィンリーの論考集The Use and Abuse of Historyの第一章“ Myth, Memory and History ”を読み進めています。
この章の内容については、クラス紹介ページにも掲載しております。
>>こちら 『ギリシア・ローマの歴史を読む」クラス

(以下、大野先生からの最新情報)
春学期は1回あたり半ページから1ページくらいのペースでテキス
トを丹念に読み進めてきました。今学期中に16ページの途中まで読み進める予定です。

内容としては、古代ギリシア人の意識の中で、歴史と詩、歴史と神話とが、どのような関係にあったのかを論じた部分を読んでいます。ギリシアの歴史家たちが神話をどう扱ったか、神話はいかなる意味で歴史を書くことの前提になっていたか、神話の語りは歴史の語りとどのような点で異なるのか、といった問題について、著者フィンリーは、ホメロスやトゥキュディデス、ポリュビオスなど、様々な史料を引用・参照しつつ、複合的に検討しています。

毎回、受講生の方々に訳文を作ってきていただいて、文法や訳語の選定について納得がいくまで議論し、その上で内容についても、受講生の関心に応じて適宜解説しています。章全体の最初の4分の1を読み進めたところで、まだまだ先は長いですが、来学期以降も根気強く丁寧に読んでいきたいです。

(事務担当 梁川)