かいがB(2022-05-19)

2022年度春学期、2回目の記録。

前回、5月連休前のクラスの最後に「混色の課題をしてみたい」という声を生徒さんから頂き、3原色の「赤・青・黄」の絵の具だけをつかって木を描くという課題を予告してありました。

そのため、課題の趣旨を説明し、この日は外に出て前半、「好きな木」を見つけてスケッチすることになりました。急に暑くなり、日差しも強かったので、後半はそれらを教室に持ち帰って混色・着彩をする予定でしたが、案外外が涼しかったのと、園庭をうろうろするうちに沢山の発見があり、スケッチに時間がかかりそうだったので、焦らず、この日はスケッチだけで終わりました。

大きなバッタやトンボ、シジュウカラ、水面に顔だけ出しているカエル、シロツメクサに集まっているハナバチたち・・・。色々なものたちがみんなをひきつけ、それらを一緒に観察しながら、絵づくりや課題の捉え方(「木」をどう捉えるか。「木だけを描こう」とは言っていない点や、何をどう画用紙に収めたらよいか、など)について沢山対話をすることができたと思います。

たとえ手が追いついていなかったとしても、スケッチブックを置き去りにしていても、色々な事物をよく観察し、目に焼き付け、心のなかに溜めていく時間がとても大切です。
絵づくりはそこから始まっているのですし、そうした時間の蓄積(豊かなインプットの時間)が、表現されるものを豊かにしてくれます。

(担当 梁川)