『リンゴ畑のマーティン・ピピン』を読む(西洋の児童文学を読むC、2021/9/23)

福西です。

『リンゴ畑のマーティン・ピピン』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳)を読んでいます。

プロローグを読みました。

マーティン・ピピンがロビン・ルーとジリアンのなかを取り持ちます。(前回の「若葉おとめ」をなぞる内容です)

ジリアンはリンゴ畑の井戸屋形にいて、六人の男嫌いの乳しぼり娘によって見張られています。

ピピンは小間物売りのジプシー女に変装し、乳しぼり娘たちに、ジリアンの(恋の)病を治すには、「いまだかつて語られたことのない恋物語を六つ話す必要がある」と吹聴します。娘たちはそれを信じます。

乳しぼり娘はジリアンを見張っている間、自由に行動できません。早くお役御免になりたいのです。

そこで、つぎにマーティン・ピピンがやってきたときに、「恋物語を六つ歌えるか」とたずねます。

マーティン・ピピンは「千も!」といって請け合います。

そうして園の中に招き入れられます。