10/30 ことば2~4年

岸本です。

今日は、漢字の迷路とことばのパズル、そして、『マツの木の王子』の読解を行いました。

その中でも、漢字のあるなしクイズで、子供さんは想定外の答えを発見をしてくれました。

 

まずは、漢字迷路に挑戦しました。迷路自体は簡単に解いてくれましたが、4つの漢字のうち、1つだけ仲間外れをさがす、あるなしクイズで子供さんは悩んでいました。

迷路を解いて現れた漢字は「由」、「子」、「羊」、「皮」です。

ヒントなしではどうしても難しいようでしたので、「部首」というヒントを出しました。

すると、漢字の本をものすごい勢いでめくって調べ始めてくれました。

そして、四つの漢字の部首がそれぞれ「田」、「子」、「羊」、「皮」であることを突き止めてくれたのです。

つまり、「由」以外は、部首と漢字が一致するのです。

実は、これは私が想定していた答えとは違うものでした。

本当は、「子」以外は「さんずい」を付けると別の漢字になる、というのが答えでした。

今回のクイズでは、子供さんが特殊な部首に触れられただけでなく、論理的に法則を見つけ出せたことも、大きな収穫だと思います。

 

ことばのクイズは、動物を用いた慣用句を考えてもらいました。

「(  )の歩みのように遅い」という問題では、答えは「牛」ですが、「亀」という想像力をはたらかせた答えが聞かれたのが面白かったです。

文字を組み合わせて漢字を作るパズルでは、私のミスで六年生でならう「系」という漢字を出題してしまったのですが、子供さんは「市バスの『系統』で見たことがあるかも?」といって、なんと自力で答えを見つけてくれました。

日ごろから漢字に親しんでいる証拠だと思います。

 

後半は、『マツの木の王子』の続きを読んでいきました。

サーカスに購入されたマツの木の王子とシラカバの少女は、メリーゴーラウンドの乗り物として、荷馬車に乗って旅をすることになりました。

その中には、ライオンやトラ、めんどりやユニコーンなど他の動物を模した木像もいたのですが、荷馬車の中は静かで、子供さんが言ってくれたように「暗い」雰囲気でした。

彼らが互いにしゃべろうともしない理由は、自分と同じ動物としかしゃべらないというものでした。荷馬車の中には、同じ種類の動物はいないというのに!

それを聞いたマツの木の王子は、自分のことだけを考えるのではなく、ほかの動物としゃべることで幸せになれると、説いていきました。

ほかの動物たちは彼の言葉に打たれ、次第に、ぎこちなくですがしゃべり始めるのです。

この辺りは、排他的なマツの木の林と、違う動物同士でもとても仲の良かった彫り物師のおじいさんの家、両方の経験が生かされていたと思います。

残りも、もう少しとなってきました。秋学期中には読み終われるよう、来週も続きを読んでいこうと思います。