ことば1~2年(2019/11/19)

福西です。

今日の紙芝居は『注文の多い料理店』(宮沢賢治/原作、諸橋精光/脚本・絵、鈴木出版)です。

原作を損なわない脚本、紙芝居にふさわしい文章量で、抜群に面白い作品でした。

鈴木出版の「名作文学紙芝居シリーズ」は、22面や19場面といった、その作品に合わせた長さになっています。それがすごく攻めていて、いいです。このシリーズは、私が知ったのは最近なのですが、意欲的で面白いものが多いと感じます。それなので、また紹介したいと思います。

 

『黒ねこサンゴロウ4 黒い海賊船』(竹下文子、偕成社)の「6 サラ」を読みました。

イカマルが給料をポケットに、町での自由行動を一日楽しみます。サラという島の女の子とデートをし、彼女にソーダ水をおごったり、内緒でマリン号に乗せてあげたりします。

サラはサンゴのアクセサリーをねだりますが、イカマルには手の届かない代物でした。そこでイカマルは「いつか自分の船を持てたら、その時には買ってあげる」と言います。

マリンにサラを乗せたことは、じつはサンゴロウにばれており、今回だけは許してもらいます。サンゴロウにも、昔そういう純情なことがあったのかもしれませんね。

次回は、タイトルとも関係のある「7 黒い船」です。お楽しみに。

 

最後に、秋学期の句をおさらいしました。

あわせて4月からの句も思い出しました。下記の句が、受講生のお気に入りとのことです。

Fちゃん 「幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ 嶋田麻紀」

K君 「チューリップ喜びだけを持つてゐる 細見綾子」

S君 「おおかみに螢が一つ付いていた 金子兜太」

T君 「つばめつばめ泥が好きなる燕かな 細見綾子」

 

それでは、冬学期(12/3)にまた会いましょう。