「はてしない物語」を読む(2019/6/20、27)

福西です。

『はてしない物語』(エンデ、上田真而子ら訳、岩波書店)を読んでいます。

「Ⅴ 夫婦隠者」の続きと、「Ⅵ 三つの神秘の門」を読みました。

南のお告げ所の近くにやってきたアトレーユは、地霊小人のエンギウックから、お告げ所の前にある三つの門の情報を聞きます。

門の一つ目は、向かい合うスフィンクス。

二つ目は、魔法の鏡。

三つ目は、鍵なしの門。

スフィンクスは、目を閉じていますが、もし開くと、その視線を受けた者は、大変。死ぬまで「謎を解き明かすこと」に頭がとらわれて、その場で体を動かせなくなってしまいます。

魔法の鏡は、本当の自分が映ってしまう鏡。

鍵なしの門は、通ろうと意識してしまうと通れず、通ろうと意識しなければ通れるといいます。

アトレーユは、この三つの門をクリアしますが、魔法の鏡を通り抜けるときに、(一時的に)記憶を失ってしまいます。また、その鏡に映ったのが、バスチアン(とその背景)でした。

バスチアンは驚いて叫び声をあげてしまいます。

なぜ、本に自分のことが書かれているのか? と、胸が高鳴ります。

この一体感を、受講生とも味わいました。

次回は、「Ⅶ 静寂の声」です。いよいよ南のお告げ所に至ります。