「白い盾の少年騎士」を読む(2019/5/10)

福西です。

『白い盾の少年騎士(上)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

気が付いたら、もう半分を超えていました。

そういうとき、これまで淡々と続けてきたことに、誇り(こう言っていいと思います)をおぼえます。また「楽しい」と思って、前に進む元気が得られます。

一人で飛ばし読みしたのではないことは、クラスの参加者がお互いに知っています。

要約、語彙、共感したこと、質問したいこと、まねたい表現、印象的な表現。

複数の立場の人間がいて、「読む」という体験に、よりリアリティを追い求める。

その積み重ねが、まぎれもない、自信です。

虚勢や、独りよがりではない、ということです。

本を読むことは、常識です。

でも、その延長で、一回読めば「読んだ」と思ってしまいます。

そうではありません。

もちろん、一回とゼロ回とでは、大きく違います。

でも、その先があります。

もしそれがいい本なのであれば、

何度でもチャンスがあれば、開く。

続きが気になるから、読む。

忘れているから、読む。

みんなと今度読むから、予習(おさらい)で読む。

要約するために、また読む。

そしてみんなと、音読で読み合わせる。

読み飛ばしていたところを、再確認する。

その時にまた、新しい発見をする。

そういう繰り返しを、続けていけたらいいなと思います。

その価値を共有している仲間と登る、読書の山登りは、楽しいです。

しみじみと、そう思います。

 

次回は、『第4章 ピアック』1と2を読みます。