かず5~6年(2019/5/8)

福西です。

『図形のお話』(中田寿幸、実業之日本社)を読んでいます。

p48-51を音読しました。たった4ページですが、「円周率」という大事なテーマだったので、時間をかけました。

大きさの違う円をいくつか描き、その直径に対する円周の長さをはかりました。

当然、円(直径)が大きければ、円周も大きくなります。

しかし、昔の人はそれらの円の間に、ある法則を見つけました。

(直径と円周の)

「比が同じ」

だと。

ということを、昔の人の気持ちになって、自分の手でも確かめました。

そしてその名前を円周率と呼ぶことにしました。

円周率が円の大きさに関係なく、一定であるおかげで、直径から円周を計算できるということを理解しました。

 

次に、楕円の描き方と円の描き方をくらべました。

それによって、楕円の焦点が接近して1点に重なった時、円になることを確認しました。

つまり、円は楕円の特殊な形だったといえます。

円を見た時、「円の後ろに楕円を想像しながらその特殊な形として円を認識する」ことと、「円だから円だと認識する」こととは、違いがあるように思います。

1)目に見えているものを手掛かりに、その背後にあるより普遍的な法則を見つけること

2)目に見えているものがその法則の特殊なあらわれであること

小学校、中学、高校そして大学へと、何を勉強しにいくのかといえば、このような「ものの見方」を練習しにいくためではないか、ということも私見ながら話しました。