しぜんD(2018/09/21)

2018/09/21の記録

この日も雨間のクラスでした。
Yoshitane君が、ダンゴムシを連れて来てくれました。

前回のダンゴムシの実験のつづきとして、また別の実験ができないかどうか、みんなに尋ねてみると、「水の中に落として泳げるか?」という意見がでました(Sojiro君)。
前回、蟻が泳ぐ様子を見たからでしょう。
ダンゴムシは泳げるのでしょうか?

私もそれと近いことを考えていました。
それは、「水包囲実験(1)」というもので、水の堀にかこまれた円形の舞台に取り残されてしまったダンゴムシは、どんな行動をとるか、というものです。

参考図書(2)に載っているように、実験としては、装置を用いて実験室で行った方が勿論よいのかもしれませんが、ちょうど雨上がりで外に水たまりもありますので、そこで試してみることにしました。

水たまりの中にスコップで作った砂の「島」にダンゴムシを置くと、水際に近づいては触覚を動かして確かめる、という動作を繰り返しながら、水際にそって歩き続ける様子がまず観察できました。
そのうち、堀が少し浅くて向こう岸が近い場所から一気に泳ぎ渡る様子も見られました。(浅瀬に半分体を浸からせて渡る際に一瞬体が浮いた、という感じでした)

次は、そのような渡りやすい場所を無くして堀を深くすると、やはり、ぐるぐる歩いてなかなか進展がありません。
そこで、細い木の枝で一箇所だけ橋を渡すと、なんと、すぐにその橋をみつけて渡る様子を観察することができました。

残り時間は、「ひみつの庭」のビオトープで、エビやオタマジャクシ、メダカなどの生き物を少しだけ捕まえて、教室で観察して終わりました。

生き物を見つけると捕まえたがるのが子どもたちの一面ですが、それだけで終わってしまわないよう、生き物たちの特徴や行動をじっくり観察し、意見を交わす時間に今後も重点を置いて行きたいです。

(※1,2 『ダンゴムシに心はあるのか』森山徹 著,  PHPサイエンス・ワールド新書 を参考にしました) 

(担当:梁川健哲)