ことば5~6年(2019/6/22)

福西です。

この日はT君がお休みで、Sちゃんとマンツーマンでした。Sちゃんの学校の勉強のフォローをしながら、学校での話を聞きました。

ところで、Sちゃんの漢字の書き取りノートは黒々としています。漢字だけでなく、調べたことが余白に至るまで詰まっています。たとえば「政」という漢字を使った例文に、Sちゃんは「伊達政宗」と書きたくて広辞苑で引いていました。(実は「だて」で引いても出てこなくて、質問が私に飛んできたというわけです)。その一行のために、30分はかけたことでしょう。

「その漢字ノートは大事に残しておいてね」と言葉をかけました。

Sちゃんが先生に言われたこと以上のことに時間をかけ、「本当の勉強」をしていることがうかがえました。Sちゃんは中学生になったら、理科や社会のレポート書きにも生き生きとするだろうなと思いました。

Sちゃんは歴史も好きです。それで、こんな本を読みました。

『決戦!どうぶつ関ヶ原』(コヤマスカン/作、講談社)

鳥獣戯画のように擬人化されています。通ならば分かるシャレがたくさん含まれていて、私まで楽しめました。(私もその昔、中学生の頃ですが、司馬遼太郎の『関ヶ原』を読んだことや、『日本の戦史』(桑田忠親、山岡荘八 監修)にある関ヶ原の役の布陣図を、レポートで一生懸命書き写したことがなつかしく思い出されました)

Sちゃんは、南宮山に布陣した毛利軍が吉川広家に蓋をされて山を下りられなかったことや、大谷吉継が強かったけれども、裏切った小早川軍に押しつぶされて自害したこと、島津の中央突破、一日で早く決着がついてしまったことなど、よく知っていました。

Sちゃんはお家でも関ヶ原にいったことがあるそうです。その時の話もしてくれました。

 

【追伸】

以前になりますが、Sちゃんが「学校のクラスの句会で優勝したよ」と教えてくれました。猫の子の俳句を出し、得票がだんとつだったそうです。おめでとうごうざいます。それは春の句会で、「今度は夏の句でまたある」のだそうです。いい句が授かることを念じています。