『高校英語』A・B・C『英語講読』A・Cクラス便り(2018年2月)

「山びこ通信」2017年度冬学期号より下記の記事を転載致します。

『高校英語』A・B・C 『英語講読』A・C

担当 浅野 直樹

 今回は英語の学習法について書きます。
 どの英語学習者にとっても語彙は重要です。語彙を直接的に増やすためには、『システム英単語』のような羅列型の単語集を使うか、『速読英単語』のような長文型の単語集を使うのが一般的です。それらの他に『百式英単語』というものがあると最近知りました。羅列型の単語集ではあるのですが、頑張って覚えようとするのではなく、単語とその意味の音読を繰り返せば自然に覚えられるという方法が斬新です。英語講読クラスのようにリアルな英文をたくさん読みつつ、引っかかった語を逐一調べていく古典的なやり方も有効です。何気なく使っているカタカナ語を調べてみるとその元となっている英語を覚えられるということもあるでしょう。このようにいろいろなやり方がありますので、語彙を増やすという意識さえ持ち続ければ語彙は増えるはずです。
 リスニングに関しては、学習用の音源を1.5倍速で繰り返し聞くとよいという話を複数の出所から得たので、自分で試してみました。確かにこれは効果がありそうです。1.5倍速に慣れると通常の速度がゆっくりに感じられます。1.5倍速といってもネイティブが普通に話すくらいの速度でしょうから、それに慣れるべきだというのももっともなことです。
 大学入試で出題されるような短文空所補充の文法問題はゲーム感覚で繰り返し練習するのがよいと信じています。自動車の運転免許を取得する際の学科試験をコンピュータで練習するのと同じ要領です。つまり、実際に英語を読み書きするのとは別種の競技だと捉えたほうがよいということであり、多くの人にとって練習を積めばそれなりにできるようになることだということです。
 日々のクラスでの経験から英語の学習法を磨き、それをまたクラスで活用するという循環を続けたいと思っています。