かず2~3年(2017/2/15)

福西です。(この日Y君はお休みでした)

最近、K君に「ひねもす」の工作意欲が湧いています。それで、この日も授業の前に早く来て作っている姿を見かけました(先週はレーシングカーでした)。

たまたまこの日はマンツーマンだったので、授業時間をあてて、その取り組みに積極的に付き合いました。スターウォーズに出てくる4刀流の「グリーヴァス将軍」を作りました。

白色のひねもすで胴体を作り、黄緑と水色のライトセーバーを4本。まっすぐのフォルムがかっこいいと会心の作だったようです。「これはぼくの自慢や」「今まで作った中で一番すごいのができた」と満面の笑みを浮かべていました。

(グリーヴァス将軍)

彼の言う「すごい」に「よかったなあ!」と共感した後、いつもなら私が先に言うセリフを取って彼が言いました。「よし、やろう!」と。それで、すんなりプリントに移行しました。

本人も、プリントを横に置きながら、ひねもすをしているのが「悪いな」「すぐするからね」という気持ちでいたようです。

プリントの内容は、彼が普段、苦手だと言っている(本当はそんなことはないのですが、そう思い込んでいる)「文章題」でした。それを一緒に解きました。K君が得意のかけ算を使う問題だったこともあり、少し文章題の形式に自信がついたようです。

ところで、K君が消しゴムを持って間違いを修正する時、K君の口から「『恥』を消さないと!」という一言が突いて出ました。私はそんなふうに考えなくてもいいんだよと諭しました。

走ったら汗をかきますが、それは軽く拭く程度で十分であり、むしろ頑張った証拠です。それと同じで、考えたら消しゴムのかすやら書き跡が出てきます。その自然な跡を、他人に見られないようにするまで、徹底的に消してしまう必要はありません。問題を解きながら、そのあたりのK君の心と交流をはかりました。

続いて、先週「もっとやりたい!」というリクエストのあった「ビルディング・パズル」をしました。

これまではずっと3マスでしたが、今回いよいよ4マスに挑戦しました。この手のパズルでは、AかBかという選択で、Aを選択したその先でうまくいかなければ、立ち返ってBを選択する、という出来事がしばしば生じます。その場合、Aを選択したことは「無駄な努力」ではなく、だからBだという「証拠を得た」ことになります。K君の口からも「こっちじゃなかったから、こっち」というセリフが聞かれました。余裕が出てきたと感じました。

その調子だと思います。