しぜんC2(2017/01/23)

担当の梁川です。

C2は年明け最初のクラスでした。クラス開始時から雪のちらつく薄曇りの空。夏でも冬でもランニングシャツ一枚のYu君ですが、今日ばかりはその上に一枚羽織っています。とは言っても長袖のTシャツ。さすがです。Arata君は、「これ、基地に植えてみようかなぁ。」と言って、今までに拾ったり、鳥の糞の中から分類して集めた色々な「種」を持ってきて見せてくれました。

冬場のクラスでも、「雪の降る森を歩く」というチャンスは中々巡って来ません。木の葉がうっすら雪化粧をして、不思議な明るさがあります。先週沢山降ったときの残雪も少なく疎らなので、見つけては喜び、触ったり投げたり蹴飛ばしたりしながら進んでいきます。途中、蜘蛛の糸に積もった雪を二箇所、Yu君が見つけました。

秘密基地での作業が続いていたので、今回は基地を飛ばして沢へ向かいます。
こんな寒い日に沢へ、と思われるかもしれません。みんなも勿論そう思っていますが、「だからこそ行ってみよう」と思っているのが伝わってきます。

ぬかるんだ斜面をずるずる滑って沢へ辿り着き、上流へ歩いて行くと、前方に白い広がりが見えてきました。
「あ!雪が残ってる所ある!」駆け足で向かいます。回りは殆ど溶けてなくなっていますが、そこだけ一面雪です。どうしてだろうと考えていると、そこだけ木の葉に遮られず、多くの雪が積もったのだと推察されました。
ふと、足元に転がっている別の白いものをみつけ、Kotaro君が叫びます。「鹿の頭と首の骨がある!」興味津々、おっかなびっくり皆で観察します。
ここに冷凍保存されているかもしれないよ!などと言いながら、雪をかき分けたり、雪合戦に転じたりしているうちに、みんな手が寒くなってきました。そうするとしぜんな流れで「焚き火をして温まろう」となります。

かじかんだ手を温めつつ、残った時間でお餅を一人一個焼いて食べることができました。
残り火で最後まで手を温めたあと、雪と水でしっかりと消火し、沢づたいの帰り道、最後の一個のお餅をお地蔵さんに供え、「今年も宜しくお願いします」と手を合わせ、小雪の降る中を山の麓に辿り着きました。
「冷」と「温」の強いコントラストが体に沁みる一日でした。