11/12 かず2年生

高木です。

 先週(11/5)このウェブログで書かせてもらったことや、その後いただいた山下先生のコメント、あるいは保護者の方とお話しさせていただいたことをもとに、いろいろと総合的に考えた結果、このクラスでは今週からは、「かずの工作」(おもに紙を扱います)を取り入れていこうとおもいます。もちろん、ドリルとパズルにも、これまでと同様に取り組んでいきます。

 最近ドリルの丸付けをしていると、全員にとは言いませんが、ほとんどの生徒が不得意な分野として、数直線を読みとる問題や長さ(㎝, ㎜)を測る問題を挙げられることが、だんだんと分かってきました。これはアナログ時計の読み取りや、数の「位」、「単位」の概念の基礎を築く重要な問題です。また、図形の把握に不慣れな生徒もいます。「工作」では、図形や立体を把握したり、長さを測ったりすることが求められるので、ぴったりだと思います。というか、そのように自分で長さを測って線を引く工作に取り組みます。(既製の型紙を使用するのではなく。)
 またなにより、山の学校の取り組みとして、実際の場面に即して「かず」を学んでいくことも、実のある学びになりうるのではないかと思ったのが、工作を取り入れた根本的な動機です。最近、子どもたちは休み時間に、福西先生の用意して下さる紙ヒコーキを非常に熱心に作っています。彼らが楽しんで取り組めるようなものだと、モチベーションも上がり、「かず」それ自体に積極的になれるのではないかと思いました。

 今日は、ドリルに取り組んだ後、六面体のサイコロを作りました。
 説明の文章と展開図の見本をお渡しして、そこに書かれてある寸法のとおりに、方眼紙に線を引いていきます。(方眼紙を用いたのは、まだ「角度」について学んでいないからです。「直角」を測らずに、四角形が描けます。)「のりしろ」の幅を上手く測れるかどうかがポイントです。
 Y君とK君は、「長さをぜんぶ倍にしていい?」と言って、ビッグサイズのサイコロにチャレンジしてくれました。R君は、サイコロの目を、反対側と足してきちんと「7」になるように割り振ってくれました。Hちゃんは非常に正確で美しい線を引いてくれます。
 みんな非常に熱中して取り組んでくれました。時間がきて、「続きは来週」と言うと、「え〜〜、まだやる〜」という、嬉しい不満の声を聞くことができました。