Sちゃんの俳句

福西です。「ことば1~2年A」クラスの、Sちゃん(1年生)の作品です。

冬学期から参加されたSちゃんですが、毎週、とても意欲的に暗唱してくれています。声が大きいのは、練習してきて、自信がある証拠なのでしょう。

また、俳句も3句ずつ、お家で作ってきてくれています。日が浅いので、数自体はまだ多くはありませんが、これから先がとても楽しみです。

1 かぜがふく もみじのみち きれいだな

 

2 まんげつを 見ていたら きれいだな

 

3 もうすぐだ クリスマス たのしみだ

 

4 となかいと あそぶしずく たのしいな

 

5 となかいと サンタクロース かけまわる

 

6 ふゆ休み みんなとあそぶ 子どもたち

 

7 ちゃりりーん いい音なるよ おさいせん

 

8 お正月 白いおもちに 白いゆき

 

9 ゆきあそび ゆきをあてられ いててのて

 

10 たいいくが うちのくらす できなかった

 

11 白さぎが ぬき足さし足 しのび足

 

12 ふゆすぎて あたたかいはる 気もちいい

 

13 ひえい山 のぼるとつかれる しずくちゃん

 

14 あそびたい まっていられない しずくちゃん

 

15 ゆうやけは 赤いたいよう きれいだな

(あと3句ほど、まだ書き留めていないものがあります。また見せてもらって、記録しておきます)

 

「かぜがふく もみじのみち きれいだな」 (1番)

は、Sちゃんが山の学校の授業で初めて作ってくれた、記念すべき第一句です。もみじが散り敷く坂道を通った時に書いてくれました。

 

「ゆうやけは 赤いたいよう きれいだな」 (15番)

これは、このあいだの竹馬をした時に「思いついた」と言ってくれたものです。

 

「ちゃりりーん いい音なるよ おさいせん」 (7番)

澄んだ空気に、新年の華やかさと、改まった気持ちとの対比がよく表れています。

「お正月 白いおもちに 白いゆき」 (8番)

「ゆきあそび ゆきをあてられ いててのて」 (9番)

これもまた、とてもリズミカルですね。

 

白さぎが ぬき足さし足 しのび足 (11番)

これは、あたかも墨絵の掛け軸から抜け出してきたかのような、すっくとした淡麗な句です。川辺で見かけたのでしょうか。冬の情景として、白さぎの「白」が、さぎの長細い足のつま先を、冷たい水の上に浮き立たせています。また、堂々と「足」の漢字が三つ書かれていました。「今日学校で習った!」とSちゃんが言っていました。

 

「あっ」と思いついたら、また挑戦して書いてみて下さい。