0708 小2かず

浅野です。

今回で春学期も最終回です。今学期を振り返りながら、みんなの様子をお伝えします。

このクラスは7人いるので、机とイスを追加して並べなければいけません。そのときにいつも手伝ってくれるのはS.N君です。彼が手伝ってくれるおかげで本当に助かっています。そして今日は何をするのかと聞いてくれたりもします。時間内に解き終わらないパズルがあると家でやってきたりと、粘り強さには目を見張るものがあります。

今回は春学期の総集編ということで、ナンバーズリンク、ブロックパズル、巡回パズル、ナンバープレイスの4種類を用意しました(下図参照)。また、T.T君の要望に応えて、おまけとして夏休み用にイラストロジックをいくらか用意してきました。彼はいつも熱心に取り組んでくれます。ドリルも一気に最後まで終わらせるなど、集中力がすごいです。

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今回のパズルは盛りだくさんで、難易度も決して低くはなかったのですが、S.Y君はすぐに完成させてしまいました。今学期の最初の頃は新しいパズルのルールの把握に苦労していましたが、最近はすっかり何かをつかんでくれたようです。特にナンバーズリンクのように発想力が要求されるパズルが得意なようです。マッチ棒パズルやコインパズルのときも豊かな発想をしていました。

逆に今回苦労していたのがK.T君です。新しいパズルを導入したときはいち早くルールを理解して他の人たちに説明してくれたりするのですが、先が見える分だけ「課題がいっぱいある」と思うと落ち着かなくなるようです。先の果てしない道のりを想像して途中で投げ出しそうになりながらも、一つずつクリアしていくといつの間にか完成していました。

一方、K.T君と仲良しのH.H君は先のことはあまり考えずに、黙々と目の前のことに取り組むタイプです。今回はナンバープレイスで苦労していたので、いったん全部消して確実に決まるところから埋めていくといいよ、と私のほうから助言をすると、果たしてその通りに一つ一つ実践してくれ、完成させてくれました。他のパズルでも、一つのやり方を見つけると素直にそのやり方を適用する傾向にあります。ナンバープレイスのように理詰めで解けるパズルが向いていると思います。

そうしてみんなが真剣に取り組んでいるときに、不意に変なことを言って笑わせるのがS.T君です。パズルでもそのひょうひょうとした性格が表れており、同じパズルでも一瞬で解くこともあればものすごく時間をかけることもあります。きっといろいろなことを考えているのでしょう。天才を思わせます。本が好きで、よく帰りがけに山の学校の本を借りていきます。

K.Y君は今回珍しく時間内に完成しませんでした。いつも理解が早く、マッチ棒パズルのときなどは一人だけすぐにできて適度なヒントを出してくれていたくらいです。今回はナンバープレイスで適当に埋めてから矛盾しているところを修正しようとして苦戦していたので、その要領のよさが裏目に出てしまったと言えるでしょう。時間内に終わらなくても決して焦らず、夏休みのひまなときにやろうと大きく構えていました。いつも穏やかでどっしり構えています。

このように個性もいろいろな生徒たちが、お互いに刺激しあいながらパズルやドリルに取り組んでいます。夏休み明けに再会できることを今から楽しみにしています。