かず4/5年 初回〜2回目

小林です。

 かず4/5年を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくおねがいいたします。4年生一人、5年生二人のクラス構成となっていますが、学年にあまり関わりなく楽しくじっくりと考えてもらえるような取り組みをすすめたいと思います。
 今日が二回目でしたが、初回の先週分と合わせて報告させていただきます。

 初回は初顔合わせということで簡単に自己紹介をした後、それぞれの家族や友達の年齢を私が当てるという「術」を披露しました。

 「年齢当ての術」の手順ですが次の計算をしてもらいます。
1 家族の年齢に2をかける
2 その答えに2を足す
3 その答えに5をかける
4 その答えに5をたす

 この答えを言ってもらえれば、そして計算が間違っていなければ
年齢を確実に当てることができます。種明かしをすると、次のようになります。 
 年齢をYとすると(2Y+2)×5+5という式になり、さらに簡単にすると10Y+15になります。私の方では言ってもらった答えから15をひいてさらに10で割ると答えがわかるというわけです。

 みんな特別の「術」ではないと気づいて「反対に計算すればよい」というところまではピンときたようで、自分で逆に計算したりもしました。当てたのは弟、従妹、ペットのハムスター、お祖父ちゃんなどです。計算は、当然ながらお祖父ちゃんが難しく、ハムちゃんが一番簡単でした。
 初回はこの「術」にてウォーミングアップした後、一筆書きと計算ドリルに取り組みました。

 二回目は前回のドリルの確認をした後、有名な論理パズル「川渡り」問題に挑戦しました。

 第一問は
「凶暴なイヌとヒツジを連れレタスを持った羊飼いが川岸にいます。川にはボートがありますが羊飼いの他には動物一頭かレタスしか乗せられません。羊飼いがいなければイヌはヒツジを襲うし、ヒツジはレタスを食べてしまう。すべてを無事に対岸に渡すにはどうしたらよいか?」という超有名問題です(本当はオオカミ、ヤギ、ヒツジ、農夫ですが生徒さんたちに合わせて多少アレンジしました)
 この問題はみんな知りませんでしたが、コマをつくって実際に動かしてみるとすぐ解いてしまいました。

 第二問も有名問題です。ディティールは多少アレンジしています。
「三組の夫婦が新婚旅行中に川の前で出くわしました。みんな川を渡りたいのですがボートは2人乗りでみんなはいっぺんには渡れません。問題なのは三人の夫はまだ新婚なのに浮気性なことです。こちら岸でも、向こう岸でもボートの中でも妻たちは夫が側で守ってくれないと、他の夫たちからちょっかいを出されてしまうかもしれません。智慧をしぼって上手く渡らせてください」
 
 「浮気性の夫」という設定は顰蹙を買いましたが、問題にはみんな真剣に取り組んでくれました。今度は前よりも手応えがあって、妻を一人にしないよう全員で智慧を出し合っていました。誰かにまかせたりせずにみんなが協力しており、なかなかのチームワークを見せてくれました。苦労しながらも自分たちで解答できたのも良かったです。

 論理パズルの後は計算ビンゴをしました。これは前年担当の上尾先生のアイデアをお借りしているのですが、今年度はサイコロの目で計算しています。今日はサイコロ三つで計算しました。例えば6と4と1の目がでた場合、6×4×1=24、6×4−1=23、(4+1)×5=30などの組み合わせが考えられます。わり算ももちろん可能です。自分のシートにあって他の人のビンゴシートにはないような数字になるように目を計算すると先にビンゴできるでしょう。
 時間の関係で1ゲームしかできなかったので、またゴールデンウィーク明けに10面サイコロなどもまぜてやってみようと思います。5月からも各自が取り組んでいるドリルなども適宜すすめながら楽しく勉強すすめていきたいところです。