6/16 かず5年

岸本です。

今日は、前回の補講でキリのいいところで終われなかった「割り切れるかを判断する方法」の続きを行い、今度こそ最後まで解ききってから、てんびんの問題に取り組みました。

前回の補講では、6と9で割ったときに割り切れるかどうかを判断する方法を探したので、今回は一桁の数で残っている8と7について、考えてみました。
ただし、8と7については、どちらも見分け方がこれまでの数に比べて複雑なため、こちらからヒントを出しながら進めていきました。
例えば、8の場合は千の位より大きい位が何であっても、割り切れるかどうかには関係しないことを「1000÷8」が割り切れることを使って示しました。
また「4で割り切れる」ことが必要条件であることも大事です。
ただ、それだけでは十分ではありません(例:「12」、「20」など)。
子供さんもいろいろ考えてくれましたが、結局8の場合は「下三桁が8の倍数」という方法に行き着きました。
しかしそれでは、三桁の数字は実際に確かめなければなりません。
それでも、8で割り切れる必要条件は「4で割り切れること」に着目して、4で割り切れる時のみ、実際に計算するという風にすれば手間を省くことが出来ます。

続いて7に取り組みましたが、子供さんにとって、かけ算の7の段は難しかったという記憶があるそうです。
その原因として、7の倍数が他の数と親和性が薄いことが挙げられるでしょう。
そしてその原因は、7で割り切れるかを判断する方法をも複雑なものにします。
詳細な説明は難しいので、今回は方法を3つ示すにとどめました。
そして、その方法を使って、実際に7で割り切れるかを確認したり、逆に7で割り切れる数を作ってみたりしました。
これで、2~9の数で割り切れるかどうか判断する方法を習得したことになります。
これは今後の学習でも役立つ以上に、実生活でも利用しやすいものなので、頭の片隅にでも覚えていて欲しいと思います。

残りの時間は、てんびんの問題を行いました。
前回は重さを当てるおもりが3つでしたが、今回は2つです。
これまでは2つの方法、一つは子供さんが考えた適当な数字を入れていく方法と、私がアドヴァイスしたおもりを取ったり加えたりする方法で解いてきました。
今回の問題では、後者の方法では少し工夫が必要で、子供さん独自の方法では時間がかかるタイプの問題です。

独自の方法を採った子供さんですが、「今日は勘が冴えている」との言葉通り、スラスラと解いてくれました。
無意識かもしれませんが、てんびん全体を見てから、おもりの重さを大体見当をつけられているのだと思います。
しかし、重さが大きくなると、計算に時間がかかるようになりました。
それでもなんとか、独自の方法を貫いて全問正解を果たしました。
一応最後は、前者の方法の解き方を伝え、一番時間がかかった問題もその方法を使えば計算時間が短縮されることを示しておきました。
子供さんもその方法に「なるほど」といった表情で納得してくれたようです。
場合によって方法を上手く使い分けられれば、もっと効率的に解くことが出来るでしょう。

来週は、リクエストのあった論理パズルを出題していきたいと思います。