0909 英語文法

クマのプーさんでは前回に疑問だった箇所を、インターネット上での意見を参考にして、整合的に解釈することができました。Winnie-the-PoohではなくWinnie-ther-Poohだとされているところです。

 

  When I first heard his name, I said, just as you are going to say, “But I thought he was a boy?”
“So did I,” said Christopher Robin.
“Then you can’t call him Winnie?”
“I don’t.”
“But you said –”
“He’s Winnie-ther-Pooh. Don’t you know what ‘ther’ means?”
“Ah, yes, now I do,” I said quickly; and I hope you do too, because it is all the explanation you are going to get.

 

 私が彼の名前を初めて聞いたときに、私は、ちょうど読者のみなさまが言おうとしているように、「でも彼が男の子だと思ったよ」と言いました。
「僕もそう思ったよ」とクリストファー・ロビンは言いました。
「じゃあ彼をウィニーって呼ぶことはできないね」
「呼ばないよ」
「でもおまえは言ったじゃないか――」
「彼はウィニーザー・プーだよ。ザーの意味がわからないの?」
「あー、いや、まぁわかるよ」と私はすぐに言いました。読者のみなさまもそう言ってくれることを願います。なぜならそれが読者のみなさまにお伝えできる説明のすべてだからです。

 

著者が息子のロビンからWinnie-the-Pooh(ウィニーのプー)という名前を聞いたときに、Winnieというのは女の子の名前なので、「でも彼が男の子だと思ったよ」と言っているわけです。それに対してロビンはWinnie-the-Pooh(ウィニーのプー)ではなくWinnie-ther-Pooh(ウィニーザー・プー)だから男の子の名前として大丈夫だと反論しているわけです。「ザー」というのは男っぽい名前だということでしょう。そして著者は息子の屁理屈は聞き流して、先に進もうとします。

 

岩波書店の石井桃子訳では上の引用箇所はそっくり抜け落ちていました。そもそもWinnie-the-Poohが「クマのプーさん」と訳されているので、説明のしようがないからでしょうか。

 

先週わからなかったところを一応理解することができたのでよかったです。