かず5~6年(0509)

福西です。この日は、6年生たちが修学旅行でいないため、5年生2人だけのクラスでした。それなので、前回のalgo(アルゴ)トーナメントの続きは、次週に持ち越しです。

前回した1年生問題のプリントを返却しました。その見直しをしてもらった後、1~2年生のドリルの中から1冊を選んでしてもらいました。2人とも10ページほど進みました。

後半は、二人で対戦できる、『バトルライン』というボードゲームをしました。これは数あるパズルでも、なかなか珍しい部類のものです。数字を使いながら、「相手に自分の証明を納得させること」がテーマとなっています。algoのように、とてもよくできていると思います。(ちなみにアレクサンダーとダレイオスの会戦をモチーフにしているのがまた、シックな雰囲気をかもし出しています)。

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(バトルライン)

1~10までの数字が1枚ずつ、それが各6色あって、計60枚のカード(+戦術カード)を基本としています。場に、どの色が何枚出たか(同色は全部で10枚)、また何の数字が何枚出たか(同じ数字は全部で6枚)を常に把握しておかなくてはなりません。そして3枚1組で「陣形」を組み、9つの旗の前でお互いの陣形をぶつけ合って旗を取り合います。(棒引きのような感じです)。陣形には5段階の強さがあります。そしてその陣形の強さで、または同じ強さの陣形同士であれば、3枚に記された数字の合計で、その優位差を競います。

証明はたとえば、

「場には・・・色の~~の数字がもう出ているから、そちら側はもう◎◎と○○の陣形を作ることはできない。もしできたとしても、最高でも△△の陣形である。そしてその数字の合計は、あと1枚にもし10が来たとしても、最高で21である。一方、こちら側は△△の陣形が完成している。その数字の合計は24である。よって、同じ陣形だとしても、こちら側の勝ちになる」

といった具合にしていきます。もし、少しでも相手の証明にほつれがあれば、「いや、まだ~の可能性が残っているから、その証明は完全ではない」と突っぱねることができます。

可能性と必然性を切り分けて、「必ずこちらの勝ちだ」という証明をいかに素早く組み立て、相手に突きつけられるかが、勝敗の決め手となります。(遅いと「戦術カード」で思わぬどんでん返しを食らったりします)。

H君とY君が対戦し、最初のことだけあって、二人とも「負けたくない」気持ちから、ドキドキしながら取り組みました。(私は審判を司りました)。あまりに真剣に考えすぎて、長考するシーンも何度か見られました。そしてひとたび証明が決まって、旗が取れた時には、何とも言えない「カッコよさ」を味わいました。

今回はお休みが多かったことで特別でしたけれど、また機会があればしましょう。>(みなさん)