0308 英語講読(J.S.ミル『自由論』)

前回までに本文は全て読み終えたので、おまけとしてW.L.Courtneyによる序文の解説を読みました。

 

ミルの略歴、特に夫人が及ぼした影響について述べられていました。ミル自身はいたるところで夫人をべた褒めしています。この序文では彼女の影響を慎重に見極めつつも、ミル夫妻は幸せだったのではないかと述べられ、私もそう思います。個人を前提にした社会契約論が18世紀の視点だとしたら、社会を前提にするのが19世紀の視点で、20世紀にはそれらを統合するような理論になるためにもミルの自由論が重要だと述べられます。この序文が書かれたのが1901年だということを意識すると感慨深いものがあります。