独学の勧め

山下です。

前のエントリの補足です。

私は日本の教育に誇りを持ちたいのですが、新聞報道を読むかぎり、残念と思うニュースが続いています。根はもっと深いのでしょう。教育の制度は個人では変えられませんが、自分の勉強スタイルは自分で変えることが出来ます。

語学について言えば、学校のカリキュラムでは高校で英語以外の語学を学ぶ機会はゼロといってよいでしょう。世界史の授業まで割愛する時代なのですから。

自分の判断で受験に精を出すのもよいし、ドイツ語やフランス語に興味を持って独学するのも素晴らしいです。できればラテン語もといいたいところですが。

独学できる生徒は、大学に進学すると幸せになれます。そういう幸せな学生が何人か集まり切磋琢磨する光景は美しく、すばらしいです。

大学の名前にこだわるより、大学に入れば「やりたいことがやれる」わけですから、おおざっぱに言えば、あまり大学の名前にこだわる必要はないと思います。

やりたいことや夢中になることがない、という状態で大学に進学すると、あとは「出会い」を待つだけになります。すぐれた先生やすぐれた友人、すぐれた書物やさまざまな出来事との「出会い」によって、目が開くことがあるかもしれません。

でも、やっぱり「自分がやりたいこと」を失わずに中学、高校時代を過ごしてほしいと願っています。

学校にその授業があろうとなかろうと、自分で好きなことをとことんまで追求できる知的自由を享受してほしいと思います。

背に腹は代えられないという言葉はあまり好きではないのです。

そうして「目的」を手に入れても、幸せでない人が多くいることを知っているからです。