6/17 ことば4年生(A)

高木です。

今日は先週の約束通り、紙飛行機を飛ばして、その体験を文章にしました。
飛行機は二種類あったのですが、一つは水平にくるくると回転しながら飛び、もう一つは鶴の形をしていました。M君はそれを「かめ号」と「つる号」と名付け、このような文章を書いてくれました。

    かめとつる(かみひこうき)

  かめは まわり 飛ぶ
  つるは はばたき 飛ぶ
  かめとつるは 空には 飛ばないが
  いつか とんでほしい

  かめは まわり 飛ぶ
  つるは はばたき 飛ぶ
  かめとつるは えんぎがいい

M君の文章は、のびのびとしていて、とても詩的で、いつも感心させられます。「毎週朗読してる詩みたいな感じで書く」というM君の言葉通り、音節があり、リフレインの心地良い、まぎれもない“詩”になりました。「えんぎがいい」というところで、読んでいるこちらも縁起が良い感じになれるのが、微笑ましくもあり、魅力的なところでもあります。
詩を書いた後、M君は「つる号」を私にくれました。とてもうれしく、「つる号」はもちろん、そうしたM君の気持ちを大切にしたいと思いました。

先々週から続けて描いてきた『トロッコ』の絵が、今日、めでたく完成しました!!
大変な力作です。主人公の良平がトロッコに乗って駆け抜けています。そのすぐ横には蜜柑畑があり、反対側には海が広がっています。さらに遠くには、後にしてきた自分の家が見えます。物語の情景をよくとらえ、それが豊かに表現できています。良平は笑顔でいっぱい。つまり、まだ行き道なのです。M君が描きたいと思ったのは、やはりそうした楽しい行き道のほうなのでした。
絵が完成したときM君は、とても満足そうにして、「うまく描けた」と喜んでいました。言葉から情景を想像することの楽しさに、これからも触れていきたいと思います。