0918小5ことば

授業の内容の前に、休み時間の光景から。

Kくんは前のかずの時間から来ているので、20分ほどの休み時間があります。そのときに本を読んでいたのです。話のあらすじも教えてくれました。2年前に初めて受け持ったときにはことば(国語)はあまり好きではないようだったので、自主的に本を読む姿に失礼ながら驚いてしまったのです。その本の内容は王国を救うために旅をするというゲームのような話で、大人が喜びそうなものではありませんが、1冊の本を読み切るということは立派でしょう。脱線ついでにもっと言うならば、テレビゲームなどでも文字を読んで考えるわけですし、「ことば」の観点からすると悪いものではありません。私も小さい頃は人並みにゲームもしたものです。もちろんゲームばかりでは困りますが、それはバランスの問題です。

さて、今回は悩ましい状況でどうすればよいかを考えて話し合うということをしました。例えば、無茶な乗り方をしたので親から自転車に乗るなと言われているときに、自転車に乗れば友だちとの約束を果たせるといった場合にどうするかといったような状況です。「モラルジレンマ」といって、道徳教育に活用されている方法のようです。春学期に「かちかち山」でうさぎとたぬきのどちらがより悪いかを考えてもらったときに盛り上がったのにヒントを得ました。

資料を読んでからしばらく読んでもらい、暫定的な結論を言ってもらってから、いくつか質問をしました。その質問で結論が変わることもあれば、変わらないこともありました。資料も小学校の低学年用から、実際の社会問題とほとんど変わらない中学生用まであるので、もう少し試してみます。