ことば1年

福西です。

1年生は今なぞなぞに取り組んでいます。前回も「園長先生に問題を出したい!」と張り切っていました。それが昨日、朱のコメントつきで園長先生から返ってくるなり、みな一様にじっとそれを見入っていました。解かれても嬉しそうで、「お手上げです。答が知りたいです」と書かれていてもまた嬉しそうでした。

きっと生徒たちにとって、それはお手紙を出して返事をもらう気持ちと同じなのだろうと思います。それで、「他の人にも問題を出してみたい」という声は自然な流れだと思い、幼稚園の先生にも出してみたらどうかな…ということになりました。

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なつかしい先生の名前が飛び出し、それに向けて頑張って書いてくれていました。

なぞなぞのネタが尽きてしまった人には、クイズを書いてもらうように促しました。それぞれの短冊には、なぞなぞと一緒で、自分の興味のあること、知っていることを「内から外へ」向けて書こうとする気持ちがあります。ことばはこころなのだと思う時間です。

中には、こんなことを書いてくれる生徒もいました。

「にほんはなぜこんなにちきゅうのなかで(島が集まって小さく)ばらばら(なの)でしょう」

これは序の口だそうで、これが分かってからでないと、次の問題はもっとむずかしくて、分からないそうです。

「にほんはなぜおおきかったけど、ちいさくなったでしょう」

私は戦争のことかなと思ったのですが、どうやら大陸移動説のことのようです。その生徒は、「日本は昔アジアだったけれど…」と答を言いかけて「おっといけない」と口を閉じていました。きっと新しい知識を取り込んで嬉しい最中なのだろうと思います。来週、その答を教えてもらえるのが楽しみです。

素話では、いつもは日本の昔話をしているのですが、気分転換にした「スフィンクスとオイディプス」の話を意外と興味を持って聞いてくれたのに気をよくして、今回は「オデュッセウスの冒険」(ポリュペモス)を話しました。

日本の昔話と、おそらく外国の子どもたちにとっても同じく昔話として聞いて育っているところのそれとをあわせてしみこんでもらえたら…というのが願いです。

ある生徒が、「ぼくも外国の話知っているよ。巨人が湖に沈んでいて…今度その本持ってきてあげようか?」と言っていたので、ぜひ持って来てくれたら読んであげたいです。