4/14 ことば5年生A

高木です。

このクラスは、昨年度から持ち上がりのM君とT君と、今年から新しく参加されるH君とY君が、メンバーです。M君とT君は、クラスメイトが増えて嬉しそうです。じつはみんな小学校が同じで、すでに友達同士なのですが、やはり今日は初回なので、自己紹介をしてもらいました。

自己紹介は自己表現の第一歩です。その意味でとりわけ興味深かったのは、それぞれが紹介してくれた、好きなもの/大切なものでした。
H君は野球の「グラブ」が大切なのだそうです。彼にとって「グラブ」には、それを見ればあの風景を思い出すというように、さまざまな大切な思い出が結びついているのでしょう。
Y君が好きなものは、「ベイブレード」というコマの玩具なのだそうです。遊び方も紹介してくれました。M君が「え! ベイブレード持ってるの!?」と、羨ましそうにしていました。
M君が大切なものとしてあげてくれたのは、「地球」でした。みんなは「えー! 地球!?」といって驚いていましたが、「だって地球がなかったら、ぼくら生きていけなくなるもん」と答えていました。とてもM君らしいなと思いました。
T君が、自分が大切にしているものとして挙げてくれたのは、「歴史」でした。なぜ「歴史」なのか尋ねると、「歴史があるから、昔の人がどんなふうに生きてたかがわかるし、それはぼくが生きるのにも大切やから」と、堂々と答えてくれました。T君らしい深い洞察に、感心させられました。

このクラスでは、比較的長い物語を朗読し、その内容を味わうことメインに据えながら、そのときどきに応じて、書き取りや漢字の成り立ち、詩の朗読や「ひみつ道具」づくりに取り組んでいこうと思っています。このクラスでは『オズの魔法使い』(ライマン・F・バウム=作)を読んでいこうと思います。
今日は、かなり長い時間を自己紹介にあてることができたのですが、そのあとは早速、物語の最初の数ページを読み始めました。ドロシーの家が竜巻に飛ばされるところです。プリントでその数ページを配ったら、T君が「もっとないの? 最後までほしい!」と言ってくれました。T君は『オズの魔法使い』をすでに一度読んだことがあるらしいのですが、積極的に読みたそうにしてくれたことが、とても嬉しかったです。