ことば1年B(金曜日クラス)

福西です。

1/15の授業の記録です。

前半は、今年最初の推理クイズをしました。(記事がだいぶ古くなってすみません)

以心伝心?
このクラスでは、答がわかっていても、わかっていなくても、全員が手を上げます。それなのに、先生は、答がわかっている生徒だけを見ぬけます。それは、なぜでしょうか?

「イシンデンシンってなに?」
「お父さんが『ん』って言ったら、お母さんがお茶を出すようなこと、とか」
「つまり、『心が通じ合ってる』ってこと?」
「そう、そう!」

*さて、生徒からの質問です。

「最初から、答を教えてもらっていた生徒がいますか?」「いいえ」
「先生はクラスで賢そうな人を知っていて、その人だけを当てていましたか?」「いいえ。どんなに賢くても答を間違うことはあるので、それよりもっと確実な方法で見抜いています」
「前に座っている人だけを当てていましたか?」「いいえ」
「顔の様子を見て、分かっているか分かっていないかが、分かりましたか?」「いいえ。その先生は、顔以外の部分を見て判断していました」
「分かった人は、足を机の下で出していましたか?」「面白いです。でもいいえ」
「分かっていない人は、首をかしげていましたか?」「いいえ」
「分かった人だけ、はい!と声を出していましたか?」「いいえ。みんな、同じように元気に、はい!と言っていました」
「分かっていない人は、ノートに書いて、そのことを伝えましたか?」「いいえ」
「自信がある人はまっすぐ手をあげるけど、自信がない人は、ふにゃっとしか手をあげないので、それで分かるのですか?」「おしいけど、いいえ。手の『形』を見ているのではありません!」
「でも、『手』を見ているのですか?」「はい!」

ということで、ますます「???」なムードが漂う中、しばらくしてふと何かに気付いたT君が、「それって…分かった人は右手をあげて、分かっていない人は~手のをあげていたとかいうこと?」とつぶやきました。そのつぶやきやよし! 「それ、ジェスチャーしてみて!」「え、だから…」と、右手を挙げ、次に~手を挙げ…。それからにやっと笑って、「そうや、きっとそう!」と、答をシュート! 「では、そうだと思う人」「はい!」と全員が挙手(ちなみに右手)。正解です(笑)

    *

後半は、前回好評だった『ぼうずめくり』をしました。やっぱりチーム戦が一番盛り上がるようで、1回ずつチームがえをして計3回戦しました。山の数も7つ、5つ、4つと、また赤頭巾の坊主の扱いも色々と変えてみました(でもやっぱり「相手の札を全部奪う」が一番気に入ってくれたようです)。

また、次第に乗ってくると自分たちの側からも提案してくれるのが、このクラスのユニークなところです。「こうやったら面白いんとちがう?」と新ルールを思いついてくれたので、それもうまく取り混ぜてみました。

追加ルールその1(Mちゃん)
・「台つきは2枚引ける」
・「姫で台つきだったら3枚引ける」

追加ルールその2(K君とT君の合作)
・「ぼうずを6枚引いたら、次の7枚目からは姫と同じになる」
・「と同時に、姫が今度はぼうず扱いになる」

これが、やってみるとなかなかバランスがうまくとれていて面白かったです。3回戦目で、ラスト数枚の時に、手札をたくさん持っていたチームが、姫で没収されるなり、次にぼうずが出てもう一つのチームが大逆転ということがありました。

確か逆転のぼうずを引いたのは、K君だったかと思います。K君はチームに迷惑をかけるのが嫌で、自分の番をしょっちゅう人に譲っていたのですが、最後の最後で「Kちゃん引いてよ~」と仲間内から強く催促されていました。それで、しぶしぶ引いたのが、でもぼうずじゃなくて、ほっとしたと同時に「やった!」と嬉しそうでした。

このルールは口々に「これやったら姫めくりやなあ!」と好評でした。

T君が「百人一首もしたいなあ」とリクエストを出したので、またそれも日を替えてしたいと思います。