7/6 ことば2年A

岸本です。

お山を上り下りするときに、いろいろな虫たちが足元を行き交うのを、よく目にするようになりました。
まだ梅雨は明けませんが、お山はもうすっかり夏の様相を呈しているようです。

山の学校でも春学期が終わりを迎えます。
今日は、俳句カルタ作りとなぞなぞを行いました。

今回は、前々回同様に、残っている文字をつかった単語をいくつか紹介してから、それをもとに俳句を考えてもらいました。
ここで二つ、その俳句を紹介しようと思います。

「ルイージイ ぼうしはみどり Lマーク」
しりとりでも扱いに困る「る」は難関かと思われましたが、ゲームのキャラクターである「ルイージイ(正しくはルイージ)」がひらめく点には感心しました。
さらに、最後に「Lマーク」と名詞で締めているため、これまでの俳句とは異なり、余韻が残って良い感じになっています。
「L」というアルファベットを使っているのも斬新です。

「めいろはね すごいたのしい おもしろい」
これを詠った子供さんは、最後に形容詞を持ってくるのが好きで、これまでもそのような句を詠ってくれましたが、今回はなんと「すごい」、「たのしい」、「おもしろい」と形容詞を三つ続けて使ってくれました。
(「すごい」は副詞として捉えることも出来ます。)
迷路を解く快感というものが、感覚的によく伝わってくる句です。
迷路はこのクラスだけでなく、ほかのクラスでも取り組み、楽しんだのでしょう。

さて、春学期をかけて作ってきた俳句カルタですが、今日ついに、一応の完成をみました。
「一応」とつけているのは、まだカルタとして遊ぶには絵札が出来ていないからです。
ただし、読み札となる、五十音を頭に配した句は、45句すべて作り終えることができました。
一人あたり20以上の句を作ったことになります。
最後は文字制限に苦しみましたが、これだけの句をつくれたことは、素直にすごいことだと思います。
気持ちを簡潔に表す俳句の吟詠は、今後きっと生きてくるでしょう。

残りの時間は、前回好評を得たなぞなぞに費やしました。
今回は私に対して、子供さんから問題を出すという形式になりました。
普段は解く側に立つ子供さんにとって、問題を出すのは新鮮だったのでしょう。
我先にと問題を出題してくれました。
答えてもらうためには、問題をうまく読むことが重要です。
これで文を口に出して読めることの大切さがわかってもらえればと思います。

さて、子供さんがもってきてくれたなぞなぞ本は、小学生向けとはいえ、頭を悩ませる問題が多かったです。(私の頭が堅くなったのかもしれませんが。)
子供さんにヒントをねだる先生の光景は、あまりかっこよいものではありませんでしたが、少しぐらいはそういうのもありなのでは…と思った次第です。

俳句カルタは、もし可能であれば秋学期にきちんとしたカルタに仕上げようと思っています。