詰め将棋(解答)

福西です。
先週のMちゃんとの終盤の詰め将棋を、Mちゃんが見事解いてきました!
というわけで、その解答です。

20101130伊勢福西0手.gif.jpg

Mちゃんの解答▲8四歩 △7六玉 ▲6五銀 △同歩 ▲同龍 △6七玉 ▲6六銀(まで7手詰め)
 
20101130I.M.Fuku3手.jpg 20101130I.M.Fuku7手.jpg
(3手目の▲6五銀と、詰み上がり図)
#Mちゃんごめん。このとき6六の歩が逆を向いていましたね(なので、最初は▲6六龍で詰みとしてもらっていました)。

Mちゃん、3手目の▲6五銀の打ち込みをよく見つけました。というわけでポイントは、この6五の地点に「銀を捨てる」ことで、より強力な「龍を呼んで来る」ということでした。よって、この銀は取れないのですが、その場合でもしかし、

▲8四歩 △7六玉 ▲6五銀 のあと、
△7五玉 ▲6四龍 △8六玉 ▲7六金(まで7手詰め)

20101130I.M.Fuku7手3.jpg
(変化の詰み上がり図)

となり、どのみち詰むことになります。

さて、正着(一番手のかかる順)がまだあります。それは2手目を同成銀とする手順で、このあとMちゃんには他の変化もすべて考えてもらい、見事詰ませてくれました。

正着は以下の通りです。

▲8四歩 △同成銀 ▲7四銀 △7六玉(*) ▲6五銀 △6七玉 ▲5六銀 △同金 ▲6八金(まで9手詰)

なお(*)で、△8七玉は、
▲8八金で5手詰。

また(*)で△7五玉(角を取る手)は、
△6四龍、△8五玉、▲7五金で同じく7手詰です。

20101130I.M.Fuku9手.jpg
(9手詰の図)

というわけで、いずれの手順もMちゃんは詰みを考えることができ、兜を脱ぎました。

<蛇足>
#ちなみに私が考えた別解は、初手を▲7四銀とする場合でした。これでも△7六玉に▲6五銀と追いかけることで詰みます。(歩が1枚浮くのと、成銀が動くのをきらっての手順です)