詰め将棋

福西です。
昨日は将棋道場でした。全体の様子は百木先生が書いてくださると思いますので(^^)、私は「おっ」と思った1局についてお伝えします。

以下の局面は、Mちゃんと私とで、6枚落ちで指した終盤の様子です。

20101130伊勢福西0手.gif.jpg

▲下手(したて)Mちゃん、△上手(うわて)福西
#下側が下手、上側が上手です。

今、下手(Mちゃん)の手番です。下手が勝ちそうな局面で、惜しいことにここで時間切れとなったので、続きを家で考えてきてもらうことにしました。

ただ、下手の玉にはほぼ「必至」がかかっており、ここでは王手(攻め)を考えなくてはなりません。
#厳密には必至ではないかもしれませんが、受けには王手をかけながら5七金をはがすぐらいしか手がなくて、それだとまた難しいと思われます。

この時、私はまだ手が読めなくて、「多分詰んでそう…」としか言えなかったのですが、しかしよくよく見れば…確かに、詰んでます!!

さて、王手をかけることだけを考えれば、初手は▲9七(7七)桂、8六銀(あるいは金)が目につきます。しかし前者は入玉されてしまい、後者は駒が一枚足りずにうまくいきません。また、5六の地点にまで玉が逃げられてしまうと、もうつかまえようがありません。

ヒントは、5六の地点に玉を逃がさないための「工夫」です。そのためにどうすればよいかということで、3手目がずばり決め手となります。
(初手はそれを見越して2通りあります。ただし3手目は共通です)。

一番長い手順で、9手詰めとなるはずですが…。

Mちゃんには、一週間という約束で、もしそれまでに分かったらMちゃんの勝ちで、分からなかったら私の勝ちということにしました。

みなさんも、よろしければぜひ一緒にお考えになってみてください。