4/20かいがA「初回」

かいがクラス担当の梁川です。
今年度もどうぞよろしくお願い致します。

A(火曜)クラスは、昨年度から続けて来てくれている、3人の仲間です。
初回は、小学校の行事などの影響で、ゆっくりとしたスタートとなりました。

クラスのはじめに、「昨年特に楽しかったことや、またしてみたいこと」があるかどうか、訊ねました。Mちゃんは、「えっと、たくさんある・・・」といって、少し上を見上げ、思い出してくれている様子でした。
「また、空も描きたよね。」と私が言うと、Mちゃんも、U君も、「うんうん」と頷いてくれました。昨年どんなことをしたかを思い出しながら、中でも特に私の印象にのこっていた「見えないものを描く(抽象画)」や「音楽をきいて描く」といった取り組みのことを話すと、これについても、「うんうん」と頷いてくれます。
いきなり訊ねられても、すっと思い浮かばないと思ったので、簡単なアンケート用紙を渡し、感想や要望などを記入して、次回もってきてもらうことにしました。

さて、今日は、天気がよければ外で写生も考えていましたが、生憎の空模様なので、室内にて空想にふけってもらうことを考えました。昨年末に、皆で空想を膨らませて一緒に絵を描いたことが記憶に新しかったこともあります。
唐突ながら、テーマは、「塔(タワー)」です。

まず、塔とはどのようなものか、実際どのようなものがあるか、写真を見ながら説明します。
身近なところでは「京都タワー」にはじまり、「東京タワー」や「エッフェル塔」、「〜タワー」と名付けられた高層ビル、法隆寺の「五重塔」や、ちょっとかわった形をした「太陽の塔」などもその一つです。
また、旧約聖書に語られる「バベルの塔」といった、伝説のようなものもあります。

なぜ、塔はあるのでしょう。なぜ、わざわざこんなに背が高くて、大変なものを建てたのか。
この質問に、「電波塔」という実用目的があることを、6年生のU君が答えてくれました。
一方で「法隆寺の五重塔」」や「太陽の塔」はどうでしょうか。
みんなで考えました。

最後に、私が昨日見た、園庭の桜の木の様子のこともお話ししました。
幹に、通路みたいな巣が出来ていて、途中にトンネルや、部屋の入り口が覗いており、木そのものが住居であり、蟻にとっての塔のように見えて面白かったからです。

そのようなことを踏まえ、「自分だったら、どのような塔を建てるか」
「どこに」「どんな目的で」「見る人に、どのように感じて欲しいか」などを考えつつ、描いてもらいました。

Mちゃんは、先のとがったタケノコ型の塔に、人がたくさん住んでいて、塔のいたるところに花の文様があしらってある「花の塔」を描いてくれました。春らしく、夢があって素敵です。

U君が考えた塔は、何か文字が刻まれており、古代の石碑を思わせるような雰囲気で、中腹から幾筋かの滝が流れ出している塔です。周りも水に囲まれており、きっと街の人たちは、この水辺で憩うのでしょう。

Hちゃんは、例に示したバベルの塔の絵(ブリューゲル作)を参考に、らせん状のスロープに覆われ得た、巨大なお城のような形の塔を描いてくれました。たくさんの入り口があり、旗が掲げられています。
今日は少し遅れての参加だった彼女は、クラスの終わりに、ホワイトボードに貼っていた、バベルの塔の絵を見て、「これ、絵だったんだ・・・!」と驚いていました。

絵には、色々な趣向のものがありますね。
今は、のびのびと、大胆に、色々な実験を繰り返し、模索を続けて欲しいと思います。
やがて、「これだ!」と思う表現、自分にしっくりとくる表現が、自ずから目の前にあらわれてくることでしょう。