0613 英語講読(ハリー・ポッター)

ハロウィンの夜に何をしていたかをスネイプ先生に説明する場面からです。

 

ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は説明を始めます。ハリーにしか聞こえない音に導かれてその廊下に来たということは伏せておきました。スネイプ先生はその説明が怪しいと思い、ハリーにクィディッチのチームをはずれるという罰を与えようとしますが、ダンブルドア先生は疑わしきは罰せず(Innocent until proven guilty)と言います。フィルチも罰を与えたがりましたが、ダンブルドア先生はミセスノリスを蘇らせることができるとフィルチを安心させます。

 

このようにして3人は帰ることを許可されます。ロンは音のことを説明しなかったというハリーの判断に同意し、またその音をハリーが聞いたということも信じます。加えてSquibというのは魔法使いの家族に生まれながらも魔法を使うことのできない人であると説明もします。真夜中になっていたのでこの日は床につくことにしました。

 

それからの数日間は次のような状態でした。

 

For a few days, the school could talk of little but the attack on Mrs Norris.

 

直訳すると「数日間、学校はミセスノリスへの攻撃以外のことをほとんど話すことができなかった」ということで、意訳すると「数日間、学校はミセスノリスへの攻撃の話で持ちきりだった」ということになります。こういう文を見た瞬間に内容を把握できるようになりたいものです。

 

その理由はフィルチにありました。彼は犯行現場によくいたのです。そしてMrs Skower’s All-Purpose Magical Mess Removerで壁の文字を消そうとしますが消えません。インターネットで調べてみると、Skowerという人の名前はscour(ゴシゴシ磨く)から来ているとのことです。

 

ジニーは猫好きなのでこの事件に悲しみます。そこで兄のロンがあれこれ言ってなぐさめます。他方でハーマイオニーはいつも以上に読書ばかりするようになりました。後でわかったことですが、秘密の部屋の伝説を知りたくてホグワーツの歴史について調べていたようです。ロンとハリーは宿題の3フィートの長さのレポートに困るなど、いつもと変わらない様子です。

 

宿題を見せる見せないでロンとハーマイオニーがぶつぶつ言いながら歴史の授業に向かいました。歴史を担当しているのはゴーストのビンズ先生です。

 

many people said he hadn’t noticed he was dead

 

この簡単そうに見える部分の解釈に迷いました。「彼は自分が死んだことに気づかなかった」のか「彼は自分が死んでいることに気づかなかった」のかとの間で迷ったのです。動作か状態のどちらかということです。diedではなくdeadなので状態なのかなとは思います。

 

ビンズ先生の授業は極めて退屈なのですが、この日はハーマイオニーが手を挙げて質問しました。秘密の部屋についての質問です。ビンズ先生は初め事実しか扱わないと答えますが、伝説も事実に基づいているのではないかというハーマイオニーの発言におされて、ludicrousな話と言いながらもついにはその話をします。ludicrousはridiculousよりも強い意味の語です。

 

千年以上前に4人の偉大な魔女と魔法使いがホグワーツを設立し、その4人の名前から寮の名前が取られたということが説明されます。そしてその4人は最初の数年は仲良くやっていたものの、スリザリンと他の3人との間に、生徒を魔法使いの家系の人に限るべきかどうかで溝が生じ、スリザリンが学校を去ったというところまでは歴史的な事実です。

 

ここから秘密の部屋という伝説によって話があいまいになります。スリザリンが秘密の部屋を作って、真の後継者にしか開けないようにし、その中に恐ろしいモンスターか何かを閉じ込めたというのです。歴代の校長たちが探してもそのような部屋は見つからなかったので、ビンズ先生はその部屋は存在しないと結論付けます。しかし何人かの生徒に質問されたように、真の後継者にしか開けられない部屋なら、校長が探しても見つからないのも当然だとも言えます。

 

ここで時間になりました。