0529 英語講読(ハリー・ポッター)

フィルチが帰ってきたところからです。

 

意気揚々と帰ってきたフィルチでしたが、Kwikspellの封筒の置き場所が変わっていたことからハリーがそれを読んだのではないかと思い、顔色が変わりました。それでハリーは何の罰も受けずに解放されました。

 

ピーヴス騒動はほとんど首なしニックがハリーを助けようと引き起こしたものだったことがわかりました。そのお返しにハリーは何かできることはないかと聞きます。ニックはためらいながらハリーたちを自分の500回目のdeath day party(絶命日パーティー)に招待します。

 

ハリーは着替えて談話室のロンとハーマイオニーに合流します。絶命日パーティーのことを話すと、ハーマイオニーは興味を持ちますが、ロンはこう言いました。

 

Sounds dead depressing to me …

 

これを私は「僕にとっては「死」という音が憂鬱だよ」くらいの意味に取っていましたが、「それは僕にとってとても憂鬱だよ」のほうが正しいと後で指摘されて気づきました。sounds deadの部分を同格で取って「「死」という音」だと最初は思ったのですが、それだとsoundsと複数形になっているのが変ですし、直前にdiedという語は登場してもdeadという語そのものは登場しませんし、この文に動詞がないので無理のある解釈です。それよりも文頭にthatやitが省略されていると考えてsoundsを動詞だと解釈し、deadは「非常に」という副詞で取るほうが自然です。”Sounds great.”のように主語を省略することはありますし、deadは「非常に」という意味にせよdiedの縁語だと考えられます。

 

談話室ではフレッドとジョージがサラマンダーに花火を食べさせて遊んでいました。そのせいでハリーはKwikspellのことを忘れてしまいました。

 

ハロウィンが近づくにつれ、ハリーは軽率に絶命日パーティーへの出席を約束したことを後悔し始めました。当日も楽しげな学校主催のハロウィン会の入り口を通り過ぎて陰気な絶命日パーティーへの会場へ向かいます。どうやら陰気さは絶命日パーティーではもてなしの意味で演出されているようです。会場の中には幽霊がたくさんいました。また、musical sawで音楽が演奏されていました。しかし私にとっては音楽ノコギリというとどうしても「おまえはあほか」の音を思い出してしまい、陰気さではなく漫才になってしまいます。

 


(件の箇所は4:35くらいからです)

 

話を戻しまして幽霊です。どうやら各寮に所属の幽霊がいるようです。スリザリンは幽霊までもが嫌われているみたいです。マートルという名前の女子トイレにいる幽霊もいます。

 

料理もひどいもので、腐った魚やカビの生えたチーズなどが盛られています。うじ虫のわいたハギスという肉料理もあります。幽霊は通り過ぎるときにこれらの風味を味わうことができるようです。

 

ピーヴスにも出会います。こちらは同じ幽霊でも陽気でいたずら好きの幽霊です。マートルの悪口を言っていたことを本人に言ってやるとハーマイオニーをからかったりします。ハーマイオニーはマートルの前では取り繕うとしますが、すぐにウソが見破られます。

 

D’you think I don’t know what people call me behind my back? Fat Myrtle! Ugly Myrtle! Miserable, moaning, moping Myrtle!

 

「私が陰で何を言われているのか知らないと思ってるの? 太ったマートル! みにくいマートル! かわいそうでなげいていて塞ぎ込んでいるマートルよ!」behind one’s backは「~の背後で」という意味で、このように陰口をたたかれるといった表現でよく見受けられます。ちょうど「背後」という日本語が直訳になっています。

 

ピーヴスはspottyを忘れているよと余計なことを言います。spottyがアメリカ版ではpimplyになっていました。「にきび面の」という意味ですね。

 

ニックがやって来て楽しんでいるかと聞き、ハリーたちはうそをついて楽しんでいると言いました。このあたりで時間になりました。