Sunt lacrimae rerum et mentem mortalia tangunt.

2013年8月6日

「スント・ラクリマエ・レールム・エト・メンテム・モルターリア・タングント」と読みます。
sunt は「・・・がある」を意味する不規則動詞 sum の直説法・現在・三人称・複数です。
主語は lacrimae です。「涙」を意味する第一変化名詞 lacrima の複数・主格です。
rerum は「物、事、出来事」を意味する第五変化動詞 res の複数・属格で lacrimae にかかります。
mentem は「心」を意味する第三変化名詞 mens の単数・対格です。
mortalia は「人間の、人間に関わる」を意味する第三変化形容詞 mortalis の中性・複数・主格です。ここでは名詞的に用いられています。
tangunt は「触れる」を意味する第三変化動詞 tango の直説法・現在・能動相・三人称・複数です。
「歴史への涙がある。人間の出来事は心(の琴線に)触れる。」という意味です。
ウェルギリウスの『アエネイス』に出てくる表現です。
岡・高橋訳では、前後関係も考慮に入れ、「ここにも人の世に注ぐ涙があり、人間の苦しみは人の心を打つ。」となっています。
背景の説明は、こちらをどうぞ。>>「はかなきは世の営み

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264