『トゥスクルム荘対談』冒頭:哲学をラテン語で語る意義について

2019年11月4日

M. TVLLI CICERONIS TVSCVLANARVM DISPVTATIONVM LIBER PRIMVS
哲学をラテン語で語る意義について
1

Cum dēfensiōnum labōribus senātōriīsque mūneribus aut omnīnō aut magnā ex parte essem aliquandō līberātus,

cum: 「~なので 」。接続法を伴い「理由文」を導く。従属文の主語は省略されたego、動詞はessem…līberātus。「(私は)(ego)解放された(essem…līberātus)ので(Cum)」。
dēfensiōnum: dēfensiō,-ōnis f.(弁護)の複数・属格。labōribusにかかる。
labōribus: labor,-ōris m.(仕事)の複数・奪格(「起源の奪格」)。「弁護の(dēfensiōnum)仕事から(labōribus)」。
senātōriīsque: senātōriīsは第1・第2変化形容詞senātōrius,-a,-um(元老院の)の中性・複数・奪格。mūneribusにかかる。-queは「そして」。labōribusとmūneribusをつなぐ。
mūneribus: mūnus,-eris n.(務め)の複数・奪格(「起源の奪格」)。「元老院の(senātōriīs)務めから(mūneribus)」。
aut: 「あるいは」。aut A aut Bの形で「AまたはB」、「あるいはA、あるいはB」。 この文のAはomnīnō(完全に)、Bはmagnā ex parte(大部分)。いずれも動詞essem…līberātusにかかる。
omnīnō: 「完全に」(副詞)。
aut: 「あるいは」。aut A aut Bの構文の2つ目のaut。
magnā: 第1・第2変化形容詞magnus,-a,-um(大きな)の女性・単数・奪格。parteにかかる。
ex: <奪格>から magnāとparteの間に位置することで、magnā ex parteひとまとまりで一つの副詞句を作ることが示される。
parte: pars,-tis f.(部分)の単数・奪格。magnā ex parteで「大きな部分から」。日本語としては「大部分」と訳すと自然。
essem: 不規則動詞sum,-esseの接続法・未完了過去、1人称単数。完了分詞līberātusとともにlīberōの接続法・受動態・過去完了、1人称単数を作る。
aliquandō: 「ついに」(副詞)。
līberātus: līberō,-āre(<奪格から>解放する)の完了分詞、男性・単数・主格。cum+essem līberātus(接続法・受動態・過去完了、1人称単数)で「私は<奪格>から解放されたので」。この奪格に当たるのが labōribusとmūneribus。 主文の動詞rettulī(直説法・完了)は第2時称。essem līberātusはそれ以前の行為を表すため、接続法・過去完了になる。

<逐語訳>
弁論の(dēfensiōnum)労苦(labōribus)と(-que)元老院の(senātōriīs)務めから(mūneribus)、あるいは(aut)完全に(omnīnō)、あるいは(aut)大きな(magnā)部分(parte)から、(ex)私は解放された(essem…līberātus)ので(Cum)、

rettulī mē, Brūte, tē hortante maximē ad ea studia, quae retenta animō, rēmissa temporibus, longō intervallō intermissa revocāvī,

retullī: 不規則動詞referō, -ferre(連れ戻す)の直説法・能動態・完了、1人称単数。cumの導く従属文に対する主文の動詞。再帰代名詞(この文の場合はmē)を伴い「戻る」を意味する。rettulī mē ad~で「~に私は戻った」。
mē: 1人称単数の人称代名詞、対格。 rettulīの目的語。
Brūte: Brūtus,-ī m.(ブルートゥス)の単数・呼格。 「ブルートゥスよ」。
tē: 2人称単数の人称代名詞、奪格。 hortanteとともに「絶対的奪格」表現を作る。
hortante: 形式受動態動詞hortor,-ārī(励ます)の現在分詞、男性・単数・奪格。tē hortanteは「絶対的奪格」。「あなたが(tē)励ますので(hortante)」。
maximē: 「最大に、大いに」。hortanteにかける。
ad: <対格>に
ea: 指示代名詞is,ea,id(それ、その)の中性・複数・対格。studiaにかかる。
studia: studium,-ī n.(研究)の複数・対格。 「その(ea)研究(studia)に(ad)私は戻った(rettulī mē)」。ea studiaの内容をquae以下の形容詞節が説明する。
quae: 関係代名詞quī,quae,quodの中性・複数・対格。先行詞はstudia。 revocāvīの目的語。
retenta: retineō,-ere(保持する)の完了分詞、中性・複数・対格。 quaeの補語。
animō: animus,-ī m.(心)の単数・奪格(「場所の奪格」)。「心に(animō)保持された(retenta)」。
rēmissa: rēmittō,-ere(断念する)の完了分詞、中性・複数・対格。 quaeの補語。
temporibus: tempus,-poris n.(時間)の複数・奪格。「時間の中で(temporibus)断念された(rēmissa)」。
longō: 第1・第2変化形容詞longus,-a,-um(長い)の中性・単数・奪格。intervallōにかかる。
intervallō: intervallum,-ī n.(間隔)の単数・奪格。「長い間隔において」、「長い間隔を開けて」。 intermissaにかかる。
intermissa: intermittō,-ere(中断する)の完了分詞、中性・複数・対格。quaeの補語。「中断された」は文脈に照らし、「中断されていたのだが(このたび再開した)」と訳すなど工夫する。
revocāvī: revocō,-āre(再開する)の直説法・能動態・完了、1人称単数。retenta、rēmissa、intermissaはいずれも中性・複数・対格でrevocāvīの目的語としてのquaeの補語。

<逐語訳>
ブルートゥスよ、私は君が(tē)大いに(maximē)励ますので(hortante)その(ea)研究(studia)に(ad)戻ったのだ(retullī mē)、すなわち、心に(animō)保持され(retenta)、時間の(経過の)中で(temporibus)断念され(rēmissa)、長い(longō)間隔において(intervallō)中断されたものとして(intermissa)私が再開した(revocāvī)ところの(quae)その研究に。

et cum omnium artium, quae ad rectam vīvendī viam pertinērent, ratiō et disciplīna studiō sapientiae, quae philosophia dīcitur, continerētur, hoc mihi Latīnīs litterīs inlustrandum putāvī,

et: 「そして」。二つの主文をつなぐ。
cum: 「~なので」。(接続法を伴う)理由文を導く。この従属文の主語はratiōとdisciplīna、動詞はcontinerētur。主文の動詞はputāvī(直説法・完了)で第2時称。従属文の動詞continerēturはそれと「同時」の行為ゆえ接続法・未完了過去となる。
omnium: 第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の女性・複数・属格。artiumにかかる。
artium: ars,artis f.(学問)の複数・属格。ratiōとdisciplīnaにかかる。
quae: 関係代名詞quī,quae,quodの中性・複数・主格。 先行詞はartium。制限用法ととらえて訳しても、非制限用法ととらえて訳してもよい(どちらかと言うと後者がよいか)。前者の場合、「生きることの(vīvendī)正しい(rectam)道に(viam)関わる(pertinērent)ところの(quae)すべての(omnium)学問の(artium)」。後者の場合、artiumの説明を行う挿入節として訳すとよい。「すべての(omnium)学問の(artium)──それらは(quae)生きることの(vīvendī)正しい(rectam)道に(viam)関わる(pertinērent)のだが──」。
ad: <対格>に
rectam: 第1・第2変化形容詞rectus,-a,-um(正しい)の女性・単数・対格。viamにかかる。
vīvendī: vīvō,-ere(生きる)の動名詞、属格。 「生きることの」。
viam: via,-ae f.(道)の単数・対格。「生きることの(vīvendī)正しい(rectam)道(viam)に(ad)」。
pertinērent: pertineō,-ēre(ad+<対格>に関わる)の接続法・能動態・未完了過去、3人称複数。 quaeの導く従属文における動詞。
ratiō: ratiō,-ōnis f.(理論)の単数・主格。cumの導く従属文における主語の一つ目。
et: 「そして」。cum文における2つの主語ratiōとdisciplīnaをつなぐ。
disciplīna: disciplīna,-ae f.(学説)の単数・主格。 cumの導く従属文における主語の二つ目。
studiō: studium,-ī n.(情熱、熱意)の単数・奪格(「場所の奪格」)。
sapientiae: sapientia,-ae f.(知恵)の単数・属格(「目的語的属格」)。studiōにかかる。 「知恵への(sapientiae)情熱によって(studiō)」。quae以下の形容詞節がsapientiaeを説明する。
quae: 関係代名詞quī,quae,quodの女性・単数・主格。先行詞はsapientiae。制限用法として訳すか、非制限用法として訳すか。前者の場合、「哲学(philosophia)と呼ばれる(dīcitur)ところの(quae)知恵に対する(sapientiae)情熱に(studiō)」。後者の場合、「知恵に対する(sapientiae)情熱に(studiō)──それは(quae)哲学(philosophia)と呼ばれる(dīcitur)のだが──」。philosophiaはギリシア語をラテン語の綴で表したもの。キケローの表現において、studiōがphilosophiaのうちphilo-に、sapientiaeがsophiaに相当する。ギリシア語をラテン語で言い換えている。
philosophia: philosophia,-ae f.(哲学)の単数・主格。quaeの導く従属文における補語。philosophiaとはギリシア語の語源に照らすと「知への愛」を意味する。
dīcitur: dīcō,-ere(言う、呼ぶ)の直説法・受動態・現在、3人称単数。「哲学(philosophia)と呼ばれる(dīcitur)」。
continerētur: contineō,-ēre(含む)の接続法・受動態・未完了過去、3人称単数。cum文における動詞。「~によって含まれる」は「~に含まれる」と訳すと自然。
hoc: 指示代名詞hic,haec,hoc(これ、この)の中性・単数・対格。不定法inlustrandum (esse)の意味上の主語(「対格不定法」)。文脈から「ラテン語によって明らかにされるべきもの」、すなわち「哲学(philosophia)」とわかるが、philosophiaをさすのならhocはhaecとすべきである。この文でhocはstudiumの単数・対格をさす。文法的に言えば、「明らかにされるべきもの」は、「哲学」というより「(哲学と呼ばれる)知恵への熱意」となる。別解として、cumの従属文で語られる内容そのものを受けているとも考えられる。すなわち、「明らかにされるべきもの」とは、「生きることの正しい道にかかわるすべての学問の理論と学説が、哲学と呼ばれる知恵に対する情熱によって含まれる」ということ。hoc(このこと)を意訳すると、「このような事情」または「このような私の考え」となる。
mihi: 1人称単数の人称代名詞egoの与格(「行為者の与格」)。 「私によって」。
Latīnīs: 第1・第2変化形容詞Latīnus,-a,-um(ラテンの)の女性・複数・奪格(「手段の奪格」)。
litterīs: littera,-ae f.(文字)の複数・奪格。Latīnae litterae で「ラテン語」を意味する。 Latīnīs litterīsで「ラテン語で」。
inlustrandum: inlustrō,-āre(明らかにする)の動形容詞inlustrandus,-a,-umの中性・単数・対格(hocと性・数・格が一致)。省略されたesseとともに「動形容詞の述語的用法」を作る。hocは不定法句の主語としての対格。 「明らかにされるべきであること」。
putāvī: putō,-āre(考える)の直説法・能動態・完了、1人称単数。主文の動詞。

<逐語訳>
そして(et)、生きることの(vīvendī)正しい(rectam)道に(viam)関わる(pertinērent)ところの(quae)すべての(omnium)学問の(artium)理論(ratiō)と(et)学説は(disciplīna)哲学(philosophia)と呼ばれる(dīcitur)ところの(quae)知恵に対する(sapientiae)情熱に(studiō)含まれる(continerētur)ので(cum)、これは(hoc)私によって(mihi)ラテン語で(Latīnīs litterīs)明らかにされるべき(inlustrandum)と私は考えた(putāvī)。

nōn quia philosophia Graecīs et litterīs et doctōribus percipī nōn posset, sed meum semper iūdicium fuit omnia nostrōs aut invēnisse per sē sapientius quam Graecōs aut accepta ab illīs fēcisse meliōra, quae quidem digna statuissent, in quibus ēlabōrārent.

nōn: 「~でない」。nōn quia A sed Bの構文で「AだからでなくむしろB」。先行箇所に続き、「それはAだからではない、むしろBである」と訳すのが基本。Aとして、「ローマ人が哲学をギリシア人の先生からギリシア語でじかに学ぶことができないから」という理由が挙げられるが、それをnōnが否定する。sed以下は、この「否定」の根拠が示される。Bに相当する理由がsed以下に期待されるが、それは第3節まで待たねばならない。
quia (理由文を導き)~だから
philosophia: philosophia,-ae f.(哲学) の単数・主格。
Graecīs: 第1・第2変化形容詞Graecus,-a,-um(ギリシアの)の女性・複数・奪格。litterīsとdoctōribusにかかる。
et: 「そして」。et A et Bで「AそしてB」。
litterīs: littera,-ae f.(文字、語)の複数・奪格。Graecae litterae で「ギリシア語」。
et: 「そして」。et A etBの2つ目のet。「AそしてB」。Aはlitterīs、Bはdoctōribus。
doctōribus: doctor,-ōris m.(教師)の複数・奪格。「手段の奪格」であり「行為者の奪格」ではない。
percipī: percipiō,-ere(学ぶ、理解する)の不定法・受動態・現在。
nōn: 「~でない」。possetを否定する。
posset: 不規則動詞possum,posse(~できる)の接続法・未完了過去、3人称単数。「(それは)哲学が(philosophia)ギリシア語(Graecīs…litterīs)、そしてギリシアの教師によって(doctōribus)(=力を借りて)学ばれることが(percipī)でき(posset)ない(nōn)ため(quia)でなく(nōn)」。 態を変えると、「(それは)我々ローマ人がギリシア語、そしてギリシア人教師の力を借りて哲学を学ぶことができないためではなく」と述べている。
sed: 「しかし、むしろ」。
meum: 1人称単数の所有形容詞meus,-a,-um(私の)の中性・単数・主格。iūdiciumにかかる。
semper 常に
iūdicium=Jūdicium: jūdicium,-ī n. (見解、判断)の単数・主格。「私の(meus)見解は(iūdicium)常に(semper)」。この主語に対する補語は2つの不定法句。
fuit: 不規則動詞sum,esse(である)の直説法・完了、3人称単数。
omnia: 第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の中性・複数・対格。名詞的に用いられ「すべてのことがら」を意味する。invēnisseの目的語。
nostrōs: 1人称複数の所有形容詞noster,-tra,-trum(我々の)の男性・複数・対格。不定法句の意味上の主語。nostrī,-ōrum m.pl.で「我々の同胞たち」すなわち「ローマ人」を意味する。
aut: 「あるいは」。aut A aut Bの構文で「あるいはA、あるいはB」。
invēnisse: inveniō,-īre(発見する)の不定法・能動態・完了。omniaを目的語に取る。「我々の同胞たちが(nostrōs)すべてを(omnia)発見したこと(invēnisse)」。
per: <対格>を通じて
sē: 3人称の再帰代名詞suīの複数・対格。per sēで「独力で」を意味する。
sapientius: sapienter(賢明に)の比較級。「より賢明に」。invēnisseにかかる。
quam: よりも
Graecōs: Graecī,-ōrum m.pl. (ギリシア人)の複数・対格。nostrōsとGraecōsが対置される。
aut: 「あるいは」。aut A aut B(あるいはA、あるいはB)の構文における2つ目のaut。
accepta: accipiō,-pere(受け取る)の完了分詞、中性・複数・対格。省略されたfēcisseの目的語omniaにかかる。「受け取られた(accepta)すべてを(omnia)」と属性的に訳すか、「すべてを(omnia)受け取られたものとして(accepta)」と述語的に訳すか。「受け取られたもの」は「受け取ったもの」と訳すと自然。「彼ら(illīs)から(ab)受け取られた(accepta)すべてを(omnia)」、または、「すべてを(omnia)彼ら(illīs)から(ab)受け取られたものとして(accepta)」。後者は「すべてを彼らから受け取りながらも」と意訳可能。
ab: <奪格>から
illīs: 指示代名詞ille,illa,illud(あれ、あの)の男性・複数・奪格。3人称複数の人称題名の代用。「ギリシア人」を指す。ab illīsで「彼らから」、すなわち「ギリシア人から」。「ギリシア人から受け取ったすべてを」。または、「すべてをギリシア人から受け取りながらも」。
fēcisse: faciō,-cere(行う)の不定法・能動態・完了。英文法のSVOCの構文を導く。この文における2つ目の不定法句における動詞。意味上の主語はnostrōsを、目的語はomniaを補う。omniaの補語はmeliōra。
meliōra: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の比較級、中性・複数・対格。「彼ら(ギリシア人)(illīs)から(ab)受け取られた(accepta)すべてを(omnia)よりよいものに(meliōra)したこと(fēcisse)」。または、「すべてを(omnia)彼ら(ギリシア人)(illīs)から(ab)受け取りながらも(accepta)よりよいものに(meliōra)したこと(fēcisse)」。
quae: 関係代名詞quī,quae,quodの中性・複数・対格。先行詞はfēcisseの目的語にあたるomniaを補う。従属文には接続法が用いられ、「傾向の関係文」と判断される「(努力するに)値する(digna)と彼らが判断し(statuissent)、その中で(in quibus)努力している(ēlabōrārent)ような(quae)すべてを(omnia)」。このomniaに完了分詞acceptaが同時にかかっている。「・・・ような彼ら(ギリシア人)から受け取ったすべてを」(acceptaの訳し方のバリエーションは上述)。日本語に直す場合、「ギリシア人から受け取ったもののうち、努力に値すると彼らが判断し、その中で(それに関して)努力しているようなすべてを」とするのも一案。
quidem: 確かに
digna: 第1・第2変化形容詞dignus,-a,-um (~に値する)の中性・複数・対格。文脈からēlabōrāreを補う。「努力すること(ēlabōrāre)に値する(digna)」。
statuissent: statuō,-ere(判断する)の接続法・能動態・過去完了、3人称複数。主語はnostrī(我々の者たち、我々の同胞たち)。「ローマ人」のこと。
in: <奪格>の中で、<奪格>について(関して)
quibus: 関係代名詞quī,quae,quodの中性・複数・奪格。先行詞は直前の関係代名詞quaeと同じく省略されたomnia。
ēlabōrārent: ēlabōrō,-āre(努力する)の接続法・能動態・未完了過去、3人称複数。主語はnostrī、すなわち「ローマ人」。この文のaut A aut Bの構文において、Bに相当する不定法句の目的語omniaを1つの完了分詞acceptaと2つの関係文(quae以下とin quibus以下)が修飾する構造をとる。

<逐語訳>
(それは)哲学が(philosophia)ギリシアの(Graecīs)言葉(litterīs)、そして(et)教師によって(doctōribus)学ばれることが(percipī)でき(posset)ない(nōn)ため(quia)でない(nōn)。むしろ(sed)(そのことについての)私の(meum)見解は(iūdicium)いつも(semper)こうだった(fuit)。すなわち、我々の同胞たちは(nostrōs)独力で(per sē)すべてを(omnia)あるいは(aut)ギリシア人たち(Graecōs)よりも(quam)賢明に(sapientius)発明したということが(invēnisse)、あるいは(aut)彼ら(ギリシア人)(illīs)から(ab)受け取られ(accepta)、彼ら(ローマ人)が確かに(quidem)(努力すること)に値する(digna)と判断し(statuissent)、その中で(in quibus)努力している(ēlabōrārent)ような(quae)すべてを(ローマ人が)よりよいものに(meliōra)したということが(fēcisse)。