Nullis amor est sanabilis herbis.

「ヌッリース・アモル・エスト・サーナービリス・ヘルビース」と読みます。
nullis は「いかなるものも・・・ない」という意味の代名詞的形容詞 nullus の女性・複数・奪格です。herbis にかかります。手段の奪格ととり、「いかなる薬草によっても・・・ない」と訳します。
amor は「愛、恋」を意味する第3変化名詞、単数主格です。
est は「である」を意味する不規則動詞 sum の直説法・現在、3人称単数です。
sanabilis は「治療しうる、救済できる」という意味の第3変化形容詞、男性・単数・主格です。
herbis は「草、薬草」を意味する第1変化名詞 herba の複数・奪格です。ここでは「手段の奪格」(によって)として用いられています。
「恋はいかなる薬草によっても救済できない」という意味になります。
オウィディウスの『変身物語』に出てくる言葉です(Ov.Met.1.523)。

オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
オウィディウス Publius Ovidius Naso
4003212010