Non cani nec rugae repente auctoritatem arripere possunt.

2020年5月25日

「ノーン・カーニー・ネク・ルーガエ・レペンテ・アウクトリターテム・アッリペレ」と読みます。
cani は「白髪」を意味します。男性・複数・主格です。形容詞 canus, -a, -um (白い、灰色の)の名詞化です。
Non A nec B の構文で、「A も B も・・・ない」と訳せます。
rugae は、「皺(しわ)」を意味する第1変化名詞 ruga の複数・主格です。
repente は「とつぜん」という意味の副詞です。
auctoritatem は「権威、威厳」を意味する第3変化名詞 auctoritas の単数・対格です。
arripere は「つかむ」という意味の第3変化動詞 arripio の不定法・現在・能動相です。
possunt は「・・・できる」(不定法とともに用いる)を意味する不規則変化動詞 possum の直説法・現在・能動相・三人称・複数形です。
「白髪も皺も突然権威を掴み取ることはできない。」と訳せます。
外見でいくら年齢を重ねたように見えても、人間としての修養が足りなければ、その人に「権威」(威厳)は感じられない、という趣旨です。
キケローの『老年について』(De Senectute)に見られる表現です。