Pater ipse colendi haud facilem esse viam voluit.

2016年6月16日

「パテル・イプセ・コレンディー・ハウド・ファキレム・エッセ・ウィアム・ウォルイト」と読みます。
paterは「父」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。この言葉は原文では神々の父ユッピテル(ギリシャ神話のゼウスに相当)を意味しています。
ipseは「~自身」を意味する強意代名詞ipse,ipsa,ipsumの男性・単数・主格です。
colendiは「耕す」を意味する第3変化動詞coloの動名詞colendumの単数・属格です。
haudは「まったく~でない」を意味する副詞です。
facilemは「容易な」を意味する第3変化形容詞facilis,-eの女性・単数・対格です。
esseは「~である」を意味する不規則動詞sumの不定法・能動態・現在です。
viamは「道」を意味する第1変化名詞viaの単数・対格です。
voluitは「望む」を意味する不規則動詞voloの直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「父(ユッピテル)自ら、農耕の道が容易でないことを望んだ」と訳せます。
ウェルギリウスの『農耕詩』に見られる表現です(Verg.Geo.1.121-122)。

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 小川 正広
4876981515