Jucunda memoria est praeteritorum malorum.

2014年12月28日

「ユークンダ・メモリア・エスト・プラエテリトールム・マロールム」と読みます。
jucunda は「楽しい」を意味する第一・第二変化形容詞 jucundus, -a, -um の女性・単数・主格です。
memoria は「思い出」を意味する第一変化名詞、単数主格です。この文の主語です。
praeteritorum は「過ぎ去った、過去の」を意味する第一・第二変化形容詞 praeteritus, -a, -um の中性・複数・属格で malorum を修飾します。
malorum は「災い」を意味する第二変化中性名詞 malum の複数・属格で memoria にかかります。
「 過ぎ去った苦しみの思い出は快い(喜びに変わる)」という意味になります。
キケローの『善と悪の究極について』に見られる言葉です(De Finibus 2.105)。

キケロー選集〈10〉哲学III―善と悪の究極について
キケロー Marcus Tullius Cicero
4000922602

<余談>
ウェルギリウスの『アエネーイス』において、主人公は部下に向かって「今の苦しみを思い出して喜べる日も訪れる」と励まします。

キケローの言葉から、このシーンを思い出します。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264