ラテン語講習会Q&A

2016年6月5日

Q. 講読は、どのような形式の講義でしょうか。先生が講義中に質問などなさるような形式だと、少しもついていけないなあと感じています。ただ、文法だけやっていても色彩に欠くので、先生のご講義を拝聴させていただくだけでもこれからの勉強の励みにもなるのですが。

A. 現在キケローのテクスト(「アルキアース弁護」と「スキーピオーの夢」)を少しずつ読んでいます。語彙と文法解説を中心とした詳細な資料(ワード文書)を事前にお届けし、予習・復習の便宜を図っています。予習できる部分は予習して参加して頂けたらベストですが、手ぶらでご参加下さったもご理解いただけるように解説いたします。講読を通して文法の頻出事項は復習の機会を得ることになります。当日は一字一句の意味と文法的説明の確認をしてきます。妙なプレッシャーを与えたくないので私から受講生に細かな質問をすることはしません。受講生から質問が相次ぐため、それをふまえて話があちこちに飛ぶと思いますが、それもライブの授業の良さだと思います。ラテン語の講読はいうまでもなく1つの正解があるわけではなく、様々な筋の通った解釈が成り立つことを確認することに意味があります。一見「誤訳?」と思われるような解釈に宝が隠れていることが多々あります。「ううむ、それもいいですね」と唸らされることがしばしばあります。熱心な参加者のおかげで今のところそんな感じの授業が続いています。

Q. 一応、文法のクラスを終えましたが、身に付いていなくて、説明されてわかる。あるいは、辞書や教科書を見て思い出すという感じです。講読のクラスに参加するか、基礎をもっと確実にしたほうがよいのか迷っています。アドバイスをお願いします。

A. 「説明されてわかる」と言えることは一つの学習の達成です。胸を張って頂きたいと思います。まったく未知の言語であればそのようなことは言えません。ラテン語を学ぶ理由は人それぞれですが、何か原文を読んでみたいという気持ちが少しでもあれば、迷わず講読クラスにご参加下さい。

文法クラスは教科書の内容に沿って、最初から最後まで通します。最後まで一通り学ぶことで、ラテン語文法の地図が手に入ります。実際の地図がそうであるように、そこに書かれた情報を隅々まで熟知しておく必要はありません。大事なことはこの地図を手に持つことであり、その調べ方を知っていることです。ラテン語の教科書の使い方と辞書の使い方を正しく知ることが、文法クラスに参加して得られる最大のメリットです。

今自分がどのあたりにたたずんでいるのが?どこに課題があるのかを明らかにしたいかたは、私の作った「ラテン語クイズ」に挑戦してみてください。
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次はこの地図を手に、実際に旅をし、街を探検する番です。それが講読です。クラスでは一緒に立ち止まって地図を広げることもいたしますが(その都度文法の復習ができると思います)、それがすべてではありません。講読の時間は、自分の直感を磨く時間でもあります。

目の前に分かれ道があり、右に行くのか、左に行くのか。ワクワクしながら道を進みます。思っていたとおりの広場に出ると、そこには見たこともない立派なモニュメントが目に入る・・・。講読の時間はこの経験の連続です。これを具体的に言葉で説明するのは難しいです。是非参加して体験してみて下さい。ラテン語の講読クラスは知的冒険の旅であるといえると思います。