直説法・能動態・未完了過去の例文

2015年1月14日

Flumina nectaris ibant.
「フルーミナ・ネクタリス・イーバント」と読みます。
fluminaは「川」を意味する第3変化名詞flumenの複数・主格です。
nectarisは「ネクタル(神酒)」を意味する第3変化名詞nectarの単数・属格です。
ibantは「行く、流れる」を意味する不規則動詞eoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「ネクタル(神酒)の川が流れていた」と訳せます。黄金時代の描写です。
オウィディウスの『変身物語』に見られる表現です(Ov.Met.1.111)。

Sacra Dionaeae matri divisque ferebam.
「サクラ・ディオーナエアエ・マートリー・ディーウィースクゥェ・フェレーバム」と読みます。
sacraは「捧げ物」を意味する第2変化名詞sacrum の複数・対格です。
Dionaeaeは「ディオーネーの」を意味する第1・第2変化形容詞Dionaeus,-a,-umの女性・単数・与格です。Dione(ディオーネー)はウェヌスの母を意味します。
matriは「母」を意味する第3変化名詞maerの単数・与格です。
divisは「神」を意味する第2変化名詞divusの複数・与格です。
ferebamは「運ぶ」を意味する不規則動詞feroの直説法・能動態・未完了過去、1人称単数です。
「私はディオーネーの母(ウェヌス)と(他の)神々に捧げものを運んでいた(していた)」と訳せます。
divisはdiva(女神)の複数・与格と取ることもできます。その場合「神々に」の訳語は「女神たちに」とします。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.3.19)。

Feras agebat Julus.
「フェラース・アゲーバト・ユールス」と読みます。
ferasは「獣」を意味する第1変化名詞feraの複数・対格です。
agebatは「追う」を意味する第3変化動詞agoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
Julusは人名です(アエネーアースの息子)。単数・主格でこの文の主語です。
「ユールスは獣を追いかけていた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.7.478)。

Tantos illa suo rumpebat pectore questus.
「タントース・イッラ・スオー・ルンペーバト・ペクトレ・クエストゥース」と読みます。
tantosは「これだけ大きな」を意味する第1・第2変化形容詞tantus,-a,-umの男性・複数・対格です。
illaは「あれ」を意味する指示代名詞illeの女性・単数・主格です。この文では3人称女性単数の人称代名詞の代わりに用いられています。「彼女は」と訳します。
suoは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞、suus,-a,-umの中性・単数・奪格です。pectoreにかかります。
rumpebatは「裂く、噴出させる」を意味する第3変化動詞rumpoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
pectoreは「胸」を意味する第3変化名詞pectusの単数・奪格です。
questusは「不満」を意味する第4変化名詞questusの複数・対格です。
「彼女はこれだけ大きな不満を自らの胸の内から噴出させていた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.4.553)

Oh, te quaerebam ipsum: salve, Demea.
「オー・テー・クゥァエレーバム・イプスム・サルウェー・デーメア」と読みます。
teは2人称の人称代名詞、単数・対格です。
quaerebamは「探す」を意味する第3変化動詞quaeroの直説法・能動態・未完了過去、1人称単数です。
ipsumは「~自身」を意味する強意代名詞ipse,ipsa,ipsumの男性・単数・対格です。teにかかります。
salveは「こんにちは」を意味する挨拶語です(「健康である」を意味する第2変化動詞salveoの命令法・能動態・現在、2人称単数です)。
直訳は、「おお私は君自身を探していた。こんにちは、デーメア」ですが、「おや、これはデーメア。今君を探していたところだ」と訳せます(これは実際に私がリンク先の作品を訳した時の表現です)。
テレンティウスの『兄弟』に見られる表現です(Ter.Ad.461)。

Talia fundebat lacrimans longosque ciebat incassum fletus.
「ターリア・フンデーバト・ラクリマンス・ロンゴースクゥェ・キエーバト・インカッスム・フレートゥース」と読みます。
taliaは「このような」を意味する第3変化形容詞talis,-eの中性・複数・対格です。この文では名詞として使われ、fundebatの目的語になります。「このようなことを」と訳します。
fundebatは「口に出す」を意味する第3変化動詞fundoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
lacrimansは「涙を流す」を意味する第1変化動詞lacrimoの現在分詞、女性・単数・主格です。
longosは「長い」を意味する第1・第2変化形容詞longus,-a,-umの男性・複数・対格です。
ciebatは「(声を)上げる」を意味する第2動詞cieoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
incassumは「甲斐なく」を意味する副詞です。
fletusは「嘆きの声」を意味する第4変化名詞fletusの複数・対格です。
「彼女はこのようなこと(言葉)を涙ながらに口にし、長い嘆きの声を甲斐なく上げた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.3.344)

Stellarum autem globi terrae magnitudinem facile vincebant.
「ステッラールム・アウテム・グロビー・テッラエ・マグニトゥーディネム・ファキレ・ウィンケーバント」と読みます。
stellarumは「星」を意味する第1変化名詞stellaの複数・属格です。globiにかかります。
autemは「しかし、一方」を意味する接続詞です。
globiは「球体」を意味する第2変化名詞globusの複数・主格です。
terraeは「地球」を意味する第1変化名詞terraの単数・属格です。magnitudinemにかかります。
magnitudinemは「大きさ」を意味する第3変化名詞magnitudoの単数・対格です。vincebantの目的語です。
facileは「容易に」を意味する副詞です。
vincebantは「凌駕する」を意味する直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「一方星々の球体は地球の大きさを容易に凌駕していた」と訳せます。
キケローの『国家について』に見られる表現です(Rep.12.16)。

Id Helvetii ratibus ac lintribus junctis transibant.
「イド・ヘルウェーティイー・ラティブス・アク・リントリブス・ユンクティース・トランシーバント」と読みます。
idは「それ」を意味する指示代名詞isの中性・単数・対格です。
Helvetiiは「ヘルウェーティイー族」を意味する第2変化の複数名詞、複数・主格です。
ratibusは「いかだ」を意味する第3変化名詞ratesの複数・奪格です(手段の奪格)。
lintribusは「小舟」を意味する第3変化名詞linterの複数・奪格です。
junctisは「つなぎ合わせた」を意味する第1・第2変化形容詞junctus,-a,-umの女性・複数・奪格です。
transibantは「渡る」を意味する不規則動詞(合成動詞)transeoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
Idは原文ではアラル川を指します。
「それ(アラル川)をヘルウェーティイー族はいかだやつなぎ合わせた小舟によって渡っていた」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.1.12)。

Infelix Dido longum bibebat amorem.
「インフェーリクス・ディードー・ロングム・ビベーバト・アモーレム」と読みます。
infelixは「不幸な」を意味する第3変化形容詞infelix,-īcisの女性・単数・主格です。
Didoはカルターゴーの女王ディードーの名前です(女性・単数・主格)。
longumは「長い」を意味する第1・第2変化形容詞longus,-a,-umの男性・単数・対格です。
bibebatは「飲み込む」を意味する第3変化動詞biboの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
amoremは「愛」を意味する第3変化名詞amorの単数・対格です。
「不幸なディードーは長い愛を飲み込んでいた(長い時間をかけて心の中に愛を飲み込んでいた)」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.1.749)

Ostendebat autem Carthaginem de excelso et pleno stellarum, illustri et claro quodam loco.
「オステンデーバト・アウテム・カルターギネム・デー・エクスケルソー・エト・プレーノー・ステッラールム・イッルストリー・エト・クラーロー・クゥォーダム・ロコー」と読みます。
ostendebatは「示す」を意味する第3変化動詞ostendoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
autemは「一方、しかし」を意味する接続詞です。
Carthaginemは「カルターゴー」を意味する第3変化名詞Carthagoの単数・対格です。
deは「~から」を意味する奪格支配の前置詞です。
excelsoは「高い」を意味する第1・第2変化形容詞excelsus,-a,-umの男性・単数・奪格です。locoにかかります。
plenoは「<属格>に満ちた」を意味する第1・第2変化形容詞plenus,-a,-umの男性・単数・奪格です。
stellarumは「星」を意味する第1変化名詞stellaの複数・属格です。
illustriは「明るい」を意味する第3変化形容詞、illustris,-eの男性・単数・奪格です。
claroは「輝く、明るい」を意味する第1・第2変化形容詞clarus,-a,-umの男性・単数・奪格です。
quodamは「ある、何らかの」を意味する不定形容詞quidam,quaedam,quoddamの男性・単数・奪格です。locoにかかります。
locoは「場所」を意味する第2変化名詞locusの単数・奪格です。
「一方で彼は、高く、星々に満ち、明るく輝くある場所から、カルターゴーを示していた」と訳せます。
キケローの『国家について』に見られる表現です(Cic.Rep.6.11)。

Omnia memoria tenebat, non domestica solum, sed etiam externa bella.
「オムニア・メモリアー・テネーバト・ノーン・ドメスティカ・ソールム・セド・エティアム・エクステルナ・ベッラ」と読みます。
omniaは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの中性・複数・対格です。ここでは名詞として使われています。
memoriaは「記憶」を意味する第1変化名詞、単数・奪格です。
tenebatは「保つ、とどめる」を意味する第2変化動詞teneoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
non solum A sed etiam Bは英語のnot only A but also Bに相当します。
domesticaは「国内の」を意味する第1・第2変化形容詞domesticus,-a,-umの中性・複数・対格です。
externaは「外国の」を意味する第1・第2変化形容詞externus,-a,-umの中性・複数・対格です。
bellaは「戦争」を意味する第2変化名詞bellumの複数・対格です。
「彼は国内だけでなく外国のすべての戦争を記憶にとどめていた」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.12)。

Sic pater Aeneas unus fata renarrabat divum cursusque docebat.
「シーク・パテル・アエネーアース・ウーヌス・ファータ・レナッラーバト・ディーウム・クルスースクゥェ・ドケーバト」と読みます。
sicは「このように」を意味する副詞です。
paterは「父」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
Aeneasはトロイヤの英雄の名です(単数・主格)。
unusは「一人の」を意味する代名詞的形容詞、unus,-a,-umの男性・単数・主格です。
fataは「運命」を意味する第2変化名詞fatumの複数・対格です。
rennarrabatは「物語る」を意味する第1変化動詞renarroの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
divumは「神」を意味する第2変化名詞deusの複数・属格です(deorumの別形)。
cursusは「航路」を意味する第4変化名詞cursusの複数・対格です。
docebatは「教える」を意味する第2変化動詞doceoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
「このように父アエネーアースは、1人で神々の運命を物語り、航路を教えた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Ver.Aen.3.716-717)

Doctrina Graecia nos et omni litterarum genere superabat.
「ドクトリーナー・グラエキア・ノース・エト・オムニー・リッテラールム・ゲネレ・スペラーバト」と読みます。
doctrinaは「学問」を意味する第1変化名詞doctrinaの単数・奪格です。
Graeciaは「ギリシャ」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
nosは1人称複数の人称代名詞nosの対格です。
omniは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの中性・単数・奪格です。genereにかかります。
litterarumは「教養」を意味する第1変化名詞litteraの複数・属格です。
genereは「分野」を意味する第3変化中性名詞genusの単数・奪格です。
superabatは「凌駕する」を意味する第1変化動詞superoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
「ギリシャは学問や教養のすべての分野において我々を凌駕していた」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる表現です(Cic.Tusc.1.2.3)。

Appium metuebant servi, verebantur liberi, carum omnes habebant; vigebat in illa domo mos patrius et disciplina.
「アッピウム・メトゥエーバント・セルウィー・ウェレーバントゥル・リーベリー・カールム・オムネース・ハベーバント・ウィゲーバト・イン・イッラー・ドモー・モース・パトリウス・エト・ディスキプリーナ」と読みます。
Appiumは人名Appius(アッピウス)の単数・対格です。
metuebantは「畏れる」を意味する第3変化動詞metuoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
serviは「奴隷」を意味する第2変化名詞servusの複数・主格です。
verebanturは「敬う」を意味する第2変化の形式受動態動詞vereorの直説法・受動態・未完了過去、3人称複数です。
liberiは「子どもたち」を意味する第2変化の複数名詞liberiの複数・主格です。
carumは「大切な」を意味する第1・第2変化形容詞carus,-a,-umの男性・単数・対格です。
habebantは「(AをBと)受け止める」を意味する第2変化動詞habeoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
vigebatは「活力を持つ」を意味する第2変化動詞vigeoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
illaは「その」を意味する指示形容詞illeの女性・単数・奪格です。domoにかかります。
domoは「家」を意味する第4変化女性名詞domus,-usの単数・奪格です(domoはdomuの別形です)。
mosは「風習」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
patriusは「父祖の」を意味する第1・第2変化形容詞patrius,-a,-umの男性・単数・主格です。
disciplinaは「規律」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
「アッピウスを奴隷たちは畏れ、子どもたちは敬い、すべての者たちが大切な人と受け止めていた。その家の中では父祖の風習と規律が活力を持っていた」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.37)。

Tecta Latinorum ardua cernebant juvenes muroque subibant.
「テクタ・ラティーノールム・アルドゥア・ケルネーバント・ユウェネース・ムーロークゥェ・スビーバント」と読みます。
tectaは「館」を意味する第2変化名詞tectumの複数・対格です。
Latinorumは「ラティーニー人」を意味する第2変化複数名詞Latiniの複数・主格です。
arduaは「そびえ立つ」を意味する第1・第2変化形容詞arduus,-a,-umの中性・複数・対格です。
cernebantは「見る」を意味する第3変化動詞cernoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
juvenesは「若者」を意味する第3変化名詞juvenisの複数・主格です。
muroは「城壁」を意味する第2変化名詞murusの単数・与格です。
subibantは「<与格>に近づく」を意味する不規則動詞(合成動詞)subeoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「若者たちは、ラティーニー人のそびえ立つ館を目にし、城壁に近づいていた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.7.160-161)

Q. Mucius augur multa narrare de C. Laelio socero suo memoriter et jucunde solebat nec dubitare illum in omni sermone appellare sapientem.
「クィントゥス・ムーキウス・アウグル・ムルタ・ナッラーレ・デー・ガーイオー・ラエリオー・ソケロー・スオー・メモリテル・エト・ユークンデー・ソレーバト・ネク・ドゥビターレ・イッルム・イン・オムニー・セルモーネ・アッペッラーレ・サピエンテム」と読みます。
augurは「鳥卜官」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
multaは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの中性・複数・対格です。
narrareは「語る」を意味する第1変化動詞narroの不定法・能動態・現在です。
deは「~について」を意味する奪格支配の前置詞です。
soceroは「岳父」を意味する第2変化名詞socerの単数・奪格です。
suoは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞、男性・単数・奪格です。
memoriterは「正確に」を意味する副詞です。
jucundeは「楽しげに」を意味する副詞です。
solebatは「~するのが常である」を意味する第2変化動詞soleoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
dubitareは「ためらう」を意味する第1変化動詞dubitoの不定法・能動態・現在です。
illumは「あれ」を意味する指示代名詞illeの男性・単数・対格です。3人称の人称代名詞の代わりに用いられています。
omniは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・単数・奪格です。
sermoneは「話」を意味する第3変化名詞sermoの単数・奪格です。
appellareは「(AをBと)呼ぶ」を意味する第1変化動詞appelloの不定法・能動態・現在です。
sapientemは「賢者」を意味する第3変化名詞sapiensの単数・対格です。
「鳥卜官クィントゥス・ムーキウス(・スカエウォラ)は、自分の岳父ガーイウス・ラエリウスについて多くの事柄を正確にそして楽しげに語るのが常であったし、すべての話の中で彼を賢者と呼ぶのをためらわないのも常であった」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる表現です(Cic.Amic.1.1)。

Sacerdos longe Phrygiis fulgebat in armis.
「サケルドース・ロンゲー・プリュギイース・フルゲーバト・イン・アルミース」と読みます。
sacerdosは「神官」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
longeは「遠くまで」を意味する副詞です。
Phrygiisは「プリュギアの」を意味する第1・第2変化形容詞Phryugius,-a,-umの中性・複数・奪格です。
fulgebatは「輝く」を意味する第2変化動詞fulgeoの直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
armisは「武具」を意味する第2変化中性複数名詞arma,-orumの奪格です。
「神官はプリュギアの武具をまとい、遠くまで輝いて見えた」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.11.768-769)

Quod in conspectu omnium res gerebatur, eos et laudis cupiditas et timor ignominiae ad virtutem excitabant.
「クゥォド・イン・コンスペクトゥー・オムニウム・レース・ゲレーバートゥル・エオース・エト・ラウディス・クピディタース・エト・ティモル・イグノーミニアエ・アド・ウィルトゥーテム・エクスキターバント」と読みます。
quodは理由を表す従属文を導く接続詞です。
conspectuは「視界」を意味する第4変化名詞conspectusの単数・奪格です。
omniumは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・複数・属格です。この文では名詞として用いられています。「すべての人々の」と訳します。
resは「物事」を意味する第5変化名詞 resの複数・主格です。
gerebaturは「行う」を意味する第3変化動詞geroの直説法・受動態・未完了過去、3人称単数。
eosは指示代名詞isの男性・複数・対格です。この文では3人称複数の人称代名詞の代わりに使われています。
laudisは「誉れ」を意味する第3変化名詞lausの単数・属格です。
cupiditasは「熱望」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
timorは「恐怖」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
ignominiaeは「恥辱」を意味する第1変化名詞ignominiaの単数・属格です。
adは「<対格>に向けて」を意味する前置詞です。
virtutemは「勇気」を意味する第3変化名詞virtusの単数・対格です。
excitabantは「駆り立てる」を意味する第1変化動詞excitoの直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「万人の視界の中で(見守る中で)物事が行われていたため、誉れへの熱望と恥辱への恐怖が彼らを勇気へと駆り立てていた」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』に見られる表現です(Caes.B.G.7.80)。