「ダビト・デウス・ヒース・クゥォクゥェ・フィーネム」と読みます。
dabit は「与える」を意味する不規則動詞 dō,dare の直説法・能動態・未来、3人称単数です。
deusは「神」を意味する第2変化名詞deus,-ī m.の単数・主格です。
hīs は「これ」を意味する指示代名詞 hic,haec,hocの中性・複数・与格です。
元の詩を見ますと、1行前のmalōrum(様々な困難、苦しみ)を指しているため、中性と判断します。
quoque は英語の also に相当します。「~もまた」。
fīnem は、「終わり」を意味する第3変化名詞 fīnis,-is c. の単数・対格で、dabit の目的語です。
「神はこれら(の苦しみ)にも終わりを与えるだろう」という意味です。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる言葉です(Aen.1.199)。
この言葉については、『ギリシア・ローマ名言集』(p.108-109)をご参照下さい。著者の語る恩師ケネス・ドーヴァー先生の第2次世界大戦での経験談は心にしみいります。