「ウィータム・アドゥレスケンティブス・ウィース・アウフェルト・セーニブス・マートゥーリタース」と読みます。
vitam は「命、人生」を意味する第一変化名詞 vita の単数・対格です。
adulescentibus は「青年」を意味する第三変化名詞 adulescens の複数・奪格です。
vis は「力、暴力」を意味する第三変化名詞、単数主格です。
aufert は「奪う」を意味する不規則変化動詞 aufero の直説法・能動相・現在、三人称単数です。「<与格(人)>から<対格(物)>を奪う」という構文をとります。
senibus は「老人」を意味する第三変化名詞 senex の複数・与格です。
maturitas は「成熟、熟成」を意味する第三変化名詞、単数・主格です。
「若者からは暴力が、老人からは成熟が命を奪う」を訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.71)。
老年について (岩波文庫)
キケロー 中務 哲郎
4003361121

追記
先行する箇所では、quasi poma ex arboribus, cruda si sunt, vix evelluntur, si matura et cocta, decidunt(あたかも果実が木々から、もし未熟ならもぎとりにくく、もし熟してうれていれば自然に落ちるように)という一文があります。この比喩を受けて「そのように(sic)vitam adulescentibus…」と続きます。

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