Boni est viri etiam in morte nullum fallere.

「ボニー・エスト・ウィリー・エティアム・イン・モルテ・ヌッルム・ファッレレ」と読みます。
bonī は「善い、立派な」を意味する第1・第2変化型形容詞 bonus,-a,-um の単数・属格です。virīにかかります。
virī は「人」を意味する第2変化名詞 vir,virī m. の単数・属格です。この属格は、性質や属性を表す用法です。
etiam は「~さえ」という意味を持ち、この文では in morte (死にさいしてさえ」と訳します。
inは「<奪格>において」を意味する前置詞です。
morte は「死」を意味する第3変化名詞 mors,mortis f. の単数・奪格です。
nullum は英語のnobody に対応する意味をもつ代名詞的形容詞 nullus,-a,-um(ない) の男性・単数・対格です。名詞的に用いられ、「誰をも~ない」という意味を表します。fallereの目的語です。
fallere は「欺く」を意味する第3変化動詞 fallō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「死に際してさえ、誰をも欺かないことは善人の行うことである。」となります。
立派な人は、生前の立派な生き方にふさわしい見事な最期を遂げるものだ、というふうに私は理解してます。プラトーンの描くソークラテースを思い出してもよいでしょう。